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医療法人社団 廣仁会 札幌皮膚科クリニック
[乾癬治療最前線~患者とともに歩む~]

2019年12月17日登載/2019年12月作成

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  • ●廣仁会会長:浅沼 廣幸 先生
  • ●廣仁会理事長:根本 治 先生
  • ●札幌皮膚科クリニック院長:
     安部 正敏 先生
  • ●開設:1990年11月
  • ●所在地:札幌市中央区南3条西2-1-5F

重篤な皮膚疾患から美容まで幅広く対応
生物学的製剤による乾癬治療体制も充実

皮膚科を中心に札幌市内などに12の診療所を展開する医療法人社団廣仁会は、地域に根ざした医療を幅広く提供するとともに、多くの治験に参加するなど新しい治療法の開発にも尽力している。ここでクローズアップする札幌皮膚科クリニックは、同会でも4番目に古く、安部正敏院長は乾癬治療の専門家。グループ診療所に在籍する著名な内科医たちと密に連携し、万全の体制で最先端の治療を提供している。

1. 法人の概要 皮膚科中心に12診療所・2研究所を運営
臨床と研究で皮膚科医療に貢献

医療法人社団廣仁会(浅沼廣幸会長、根本治理事長)が、最初の診療所である浅沼皮膚科医院を北海道千歳市に開いたのは1983年9月のことだ。続いて野幌皮膚科医院(同江別市)を開設した後の1987年4月に法人化し、以降、概ね2〜3年ごとにクリニックや事業部を新設。2019年8月には初めて道外に進出し、宮城県仙台市に仙台たいはく皮膚科クリニックを開いた。廣仁会グループは同年10月現在、12のクリニックと3つの研究所で構成されている。

3つの研究所とは、褥瘡・創傷研究における名医、大浦武彦先生が所長を務める褥瘡・創傷治癒研究所と、旭川医科大学名誉教授で、現在は廣仁会豊水総合メディカルクリニックで皮膚科の診療にあたる、飯塚一先生が所長を兼務する札幌乾癬研究所および北海道大学医学部名誉教授で、現在同院内科の診療にあたる西村正治先生が所長を兼務する北海道呼吸器疾患研究所である。

豊水総合メディカルクリニックはグループ唯一の総合クリニックで、皮膚科専門医の飯塚先生のほかにも、国家公務員共済組合斗南病院診療部長や苫小牧市立病院病院長などを歴任した日本リウマチ学会専門医・指導医の藤咲淳院長はじめ、日本呼吸器学会前理事長で同専門医・指導医である西村正治先生など著名な医師たちが名を連ねている。皮膚科往診部もあり、外来に準じた皮膚科医療を、寝たきりの在宅患者などに提供している。

また、廣仁会には皮膚科医だけで20名以上が在籍し、グループ内の皮膚科診療体制を強固なものとしている。たとえば札幌皮膚科クリニックでは、毎日3診体制で多くの外来患者に対応している。診療内容は湿疹・皮膚炎群、ニキビ、水虫、皮膚良性腫瘍・がん、陥入爪、褥そうといった一般皮膚科から、アザ、ホクロ、ニキビ痕などに対するレーザー治療、シミ・シワ治療、医療脱毛、男性型脱毛の治療といった美容皮膚科まで多岐にわたる。治験の依頼も多く、アトピー性皮膚炎治療薬、生物学的製剤などの治験に多数参加している。

こうした充実した人員体制から見ても、診療内容の幅広さ、専門性の高さから見ても、廣仁会グループは地域の皮膚科医療の基幹施設といえる。事実、難治性の皮膚症状を持つ患者が、地域の開業医から多数紹介されてきている。

札幌皮膚科クリニックでは、3診体制で外来診療を行っている

2. クリニックの概要 札幌市中心部のビル内で診療
院長は乾癬治療のエキスパート

札幌皮膚科クリニックは、グループ4番目の皮膚科クリニックとして1990年11月に開院し、1998年4月、法人本部のある札幌市中央区のビル内に移転した。徒歩5分圏内に南北線・東西線・東豊線大通駅、南北線すすきの駅、東豊線豊水すすきの駅の3駅があり利便性は抜群。また、豊水すすきの駅は豊水総合メディカルクリニックの最寄り駅でもあり、2つのクリニックは徒歩7分で行き来できるなど非常に連携しやすい位置関係にある。

札幌皮膚科クリニックの安部正敏院長は、1993年に群馬大学医学部を卒業し、皮膚科に入局。同大学医学部附属病院で乾癬外来を担当したのを機に乾癬医療に携わるようになった。

「最初は若手医師の登竜門のようなつもりでこの病気の治療をしていたのですが、しだいに同じ乾癬患者さんでも地域によって受けられる医療内容や情報量に違いがあることに気づき、それを改善することこそ自分の役割なのだと思うようになりました」と当時を振り返る。

この役割を果たすべく、乾癬患者を集めて「群馬乾癬患者勉強会」を組織するなど単独で啓発活動に着手。しばらくの間は講演会などを手弁当で行った。この会の集会が4回目になったとき、中心的存在だった患者の呼びかけで患者会が立ち上げられた。安部院長の熱意が患者を動かし、自主的な活動につながったのである。この会は「群馬乾癬友の会~からっ風の会」(2007年4月設立:角田洋子会長)として、現在まで活発に活動している。

安部院長は患者会活動の意義として、社会への啓発と、患者へのサポートの2つを挙げる。

「感染する病気ではないことなど、乾癬という病気について正しく社会に伝えていくには、患者さん自身が発信者になることが大事です。また、患者さんは1人で過ごしていると、どうしても内にこもりがちになりますが、そんなとき、患者会のような場で、同じ病気の人と交流して悩みを分かち合ったり、乾癬でも元気に暮らしていらっしゃる患者さんや、治療がよく効いて人生が激変した人などの存在を知ったりすることは、大きな励みになるのです。また、情報収集もできますし、さまざまな意見やアドバイスを聞くこともでき、視野が広がります。病気を理解し、前向きに向き合っていくうえで、患者会はとても重要だと思います」

こうして患者たちと深くかかわるようになった安部院長は、乾癬治療そのものにも強い興味を抱くようになり、教科書通りの治療法でうまくいかない場合は、さまざまな文献を読み、独自の工夫を加えた。宮地良樹・群馬大学医学部皮膚科教授(当時)の指導のもと、その成果を論文などで発表しているうちに、いつしかこの分野で一目置かれる存在になっていったのである。

廣仁会グループに加わったのは2013年からだ。「尊敬する根本治理事長に声をかけていただきました。根本先生は開業医でありながら治験を含めた研究活動、講演活動などアカデミックな活動を長年、精力的に行っていらっしゃる、私にとっての理想像ともいえる皮膚科医です。そんな先生とともに活動できるのは光栄ですし、医師としての幸せを感じています」と、転身の経緯と現在の心境を語る。

北海道に来てからは、当時、札幌皮膚科クリニックの院長だった根本理事長のもとで副院長を5年務め、2018年に現職を引き継いだ。理事長、院長はいまも隣り合う診療室で外来診療を行っている。

安部院長は現在、日本皮膚科学会、日本臨床皮膚科学会常任理事、日本褥瘡学会理事、日本乾癬学会評議員などの要職も務める。専門家向けの著書出版や専門誌での連載実績もある。さらに2019年10月には、待望の一般向け書籍、『皮膚科専門医が見た!ざんねんなスキンケア47』(学研)を上梓した。「臨床に携わる医師として、一般の方々に、きちんとした書籍のかたちで正しい情報を届けるのが長年の夢でした」と、本書に対する思いを語る。

グループ内でも代表的なクリニックを任されて2年目。安部院長はスタッフの労務管理などにも心を砕きつつ、多くの患者に、チーム医療をベースとした質の高い皮膚科医療を提供し続けている。

地域の皮膚科医療を牽引する立場にある安部 正敏 院長

広々した待合室。皮膚症状に悩む患者で溢れることも珍しくない

患者向けの資料やスキンケア用品の見本などが手に取りやすいように並ぶ

3. 乾癬治療 外用・光線・内服療法は
各クリニックの医師・看護師が実施

乾癬治療はグループ内すべてのクリニックで行っており、患者の病状や希望に合わせて、外用療法、光線療法、内服療法、生物学的製剤療法を提供している。ただし、生物学的製剤による治療については、各クリニックで相談に応じながらも、実際の治療は豊水総合メディカルクリニックで行う仕組みになっている。

「札幌皮膚科クリニックも日本皮膚科学会の生物学的製剤承認施設になっていますが、安全性をより確実なものとするために、生物学的製剤の適用となる患者さんには、承認施設で内科医が常勤している豊水総合メディカルクリニックにあらかじめ予約をとって来ていただいています。豊水総合メディカルクリニックは、生物学的製剤による乾癬治療を行うための施設として、私が赴任したのとほぼ同時に開院しました。メタボリックシンドロームの検査・管理、がんの検査なども十分できます」と安部院長が紹介する。

札幌皮膚科クリニックにも、症状が出はじめたばかりの人から、長年、皮膚症状に悩まされてきた人、症状が身体の一部に限局している人、全身に湿疹や発赤が見られる人、関節症状のある人などまでさまざまな乾癬患者がやってくる。

初診の患者が来院し、診察の結果、乾癬と診断した場合には、最初に乾癬とはどのような病気かをわかりやすく解説する。さらに、その人に適した治療法について説明。その後は看護師にバトンタッチし、外用剤を用いる場合はその塗り方を、光線療法を行う場合はその受け方を指導する。

「同じ外用剤でも、クリームとゲルではゲルのほうが伸びが良く、使い心地も違います。看護師たちはそうした細かいことまで、懇切丁寧に説明してくれます。医師が治療方針を決めれば、その先は看護師が担ってくれる。その意味では非常に良い連携ができていると思います」

乾癬と初めて分かった患者には、まずは医師が病気と治療法ををわかりやすく説明する

4. 生物学的製剤療法 人員の充実した専門施設で
予約制でじっくり診療

生物学的製剤による治療を始める患者については、あらためて豊水総合メディカルクリニックで安部院長が、現在使われているすべての生物学的製剤について、その特徴、投与方法、治療開始後の経過などを、患者の病状に照らし合わせながら解説する。決まった説明ツールはなく、口頭で、患者それぞれの理解度を確認しながら話をすすめていく。その後は事務職員が面談し、保険の種類や年収を考慮しつつ、治療費の自己負担額や、高額療養費給付制度など公費による補助についても伝える。

一通りの説明を終えたら、内科診察を受けてもらい、呼吸器の状態などをチェックする。必要に応じてこの段階で藤咲院長が、関節症状評価を行う場合もある。

「数ある生物学的製剤の中でどの薬剤を使うかは、関節症状の有無、皮膚症状の程度、体重、併存疾患などを総合的に見て判断します」と安部院長。治療方針が決まれば、看護師が生活指導を行う。自己注射を始める患者については、看護師が注射の方法をていねいに指導する。生物学的製剤による治療においても、充実したチーム医療が展開されている。

なお、看護師の人材育成は安部院長による指導を基本に、関連企業の説明会、各種セミナー、学会などを活用している。「当クリニックの看護師は勉強にも積極的で、自主的に研究会に入ったり、学会発表を行ったりしています。日々のかかわりを通して看護師と患者さんとの間にも信頼関係ができてきています。それが各自のモチベーションにつながっているように思います」と安部院長。前述したように、説明や指導を看護師に任せることができるのも、「彼女たちの成長あってのこと」と顔をほころばせる。

安部院長は、クリニックの医師が生物学的製剤による乾癬治療に取り組む意義について、次のように語る。

「まず、病院に行くというだけでない、患者さんにより多くの選択肢を提示できることが最も大きなメリットだと思っています。また、きちんと予約時間に治療できるので、待ち時間によるタイムロスなどがほとんどないのも良い点でしょう。一方、私たち医師の立場から見ると、より重篤な患者さんを数多く診ることになるため、他科との連携が不可欠になり、ディスカッションを重ねる中で医師としての見識が広がることが大きなメリットです。地域医療に携わる皮膚科医として、これからも力を入れて行きたい分野です」

新しい生物学的製剤の開発に力を注ぐ日本の医薬品メーカーに対しては、「研究意欲や創薬の技術は世界でもトップレベル。これからも良い薬を開発してほしいと思います。それから、MR(医薬情報担当者)は減らさないでほしい。これからも私たち医師の身近な存在として、有用な情報をスピーディーに届けてくれることに期待しています」とエールを送る。

5. 今後の課題・展望 時代は変化しても
選ばれ続けるクリニックでありたい

今後の札幌皮膚科クリニックの目標は、「患者さんに選ばれ続けるクリニックでありたい」と安部院長。ただし、これからは医療の世界でもますますICT(Information and Communication Technology:情報伝達技術)、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)の活用が進み、AIが活躍する場面も大幅に増えると予測されている。時代は大きく変化している。それでもなお、選ばれるクリニックであるためには、幅広い医療を、高いレベルで提供する体制を堅持していくことが求められる。また、待ち時間の解消など、オペレーション面での改善努力も重ねていかなければならない。そのうえで重視しているのが、人を診る姿勢だ。「これからも医療の原点を忘れずに、一人ひとりに真摯に向き合っていきたい」と安部院長は力を込める。

KK-19-11-27369

乾癬治療最前線

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