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わかまつクリニック
[外来化学療法 現場ルポ]

2021年02月10日公開/2021年02月作成

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病院外観
  • ●院長:若松 信一 先生
  • ●開設:2020年1月
  • ●所在地:福岡県北九州市小倉北区浅野2-14-1-2F

外来化学療法を駅前のビルで提供
気軽に通えるがんの
総合的サポートクリニック

がん診療連携拠点病院の外来化学療法センターと同等の医療を、もっと身近で便利に提供することを目指してJR小倉駅前のビル内にオープンしたわかまつクリ
ニック。若松信一院長は北九州市立医療センターで長年、がん医療に携わってきた、がん薬物療法専門医・指導医の資格を持つ腫瘍内科医である。開業後も定期的に同センターで外来診療を担当しつつ、クリニックでは、一人ひとりの患者に時間をかけてじっくり向き合い、個々の事情や価値観を十分考慮したきめ細かい診療を実践している。「がん化学療法主体のクリニック」という、全国的にもほぼ類を見ない開業医の新しいかたちがそこにある。

1. クリニックの概要 外来化学療法センターの機能を備えた
身近で便利なクリニック

若松 信一 院長

若松 信一 院長

北九州市立医療センター(以下、市立医療セン
ター)は、北九州医療圏(北九州市7区、中間市、ほか4町)の地域がん診療連携拠点病院(高度型)で、年間1万件ほどの化学療法を実施している。その外来化学療法センターに立ち上げからかかわり、12年間にわたって多くの患者を治療し、近年は同センター長も務めた化学療法の専門家̶̶そんな若松信一院長が、JR小倉駅前にわかまつクリニックを開業したのは2020年1月のことだ。

「がん患者さんたちにもっと気軽に、便利に、がん診療連携拠点病院と同様の化学療法を受けていただきたいと思いました。仕事をしながらでも通いやすい、何でも相談できるがんの総合的サポートクリニックをつくりたかったのです」と、このクリニックを開設した目的を若松院長が語る。大病院では多くの患者の治療ができる半面、一人ひとりと交流する時間が限られたり、待ち時間が長かったりして、どうしても患者に満足してもらえない部分が出てきてしまう。そんな中、医療レベルを下げずに、なんとかもっと良い治療環境をつくれないものかと思案し、結果的に開業を考えるようになったという。

冒頭で触れた通り開業は2020 年1月だが、実は院長は同3月までは市立医療センターに在籍し、わかまつクリニックとかけもちで勤務した。クリニックに軸足を移したのは4月からで、以降も月曜日午後・火曜日は市立医療センターで診療し、ゲノム外来も担当している。また、後輩医師などからの電話相談には常時応じている。
クリニックの診療時間は午前中が9:30~12:30、午後が14:00~19:00。予約制で待ち時間はほとんどないため、可能な限り会社に勤務して、夕方以降に受診するといったことも可能だ。

開業にあたり参考にできるクリニック、つまり外来化学療法を主体に診療するクリニックがどこにも見当たらなかったため、生化学検査装置、心電図モニタ、ミキシングルームなどの設備は市立医療センターをまねながら、なるべく小型のもの、検査機器は迅速なタイプを揃えた。薬剤師をまだ採用できていないため、ミキシングは院長自らが行う。救急カートも、同じ種類のカート・同じ内容で再現している。

患者数は新型コロナウイルス感染症の影響で開業後数カ月、人々の流れがストップした中でも少しずつ増え、継続して通院している人だけでも50名以上となった。多くは北九州市内やその周辺地域に在住・在勤の患者だが、中には関門海峡をわたって山口県周南地域から通っている人もいる。受診のきっかけは、市立医療センターはじめ近隣医療機関からの紹介や、わかまつクリニックのウエブサイトなどである。甲状腺がんなど、もともと診療している医師自体が少ないがんの患者については、県外の病院からも紹介がある。

わかまつクリニックから他の医療機関に患者を紹介するのは、主にCT、MRIなどの検査を必要とするときだ。若松院長によれば、北九州では病診連携の仕組みができあがっており、開業医はクリニックのパソコン上で、基幹病院の検査予約が前日でもできる。入院の必要があれば、地域医療支援病院の開放病床を予約できる。また、在宅医療を希望する患者を在宅医に紹介する流れも定着しているため、受診に関しては、患者の希望に添えないケースはほぼないという。

2. 立地とデザイン 雨でも傘のいらない便利な立地
明るく爽やかで楽しい空間

わかまつクリニックは、JR 小倉駅新幹線口の目の前のビルの2階にある。小倉駅からビルの入口まで、屋根付きのペデストリアンデッキでつながり、雨の日も傘をささずに通院できるのも大きな魅力だ。

フロアの一角につくられた同クリニックは、出入口を含めて曇りガラス風の壁で囲まれている。
ガラスには松の形がデザインされ、その一部がところどころ透明なのは、初めての人が入りやすいように、院内の人の動きが外からうかがえるようにするためだ。モチーフに使った松は「わかまつ」の松。この形はシンボルマークにも使われ、その中にはハートや木の葉、小鳥、蟹、馬などの生き物の形が描かれている。自然や安らぎといったイメージが伝わってくる。

入口を入ると正面に、1枚の絵画が飾られている。北九州市在住の画家、浜方コオ氏の作品で、開業にあたり直々に依頼して描いてもらった。やはり植物や動物が描かれていて、人々の暮らしもあり、それらを森、山、空、海といった大自然が包み込むような構図だ。万物のつながりを感じさせるこの絵に励まされる患者も多いのではないだろうか。

内装は全体に、グリーン、オフホワイト、明るい木目を組み合わせたデザインで爽やかな印象だ。治療室は半個室中心で、ベッド6台、リクライニングチェア3台が並ぶ。ビル自体がガラス張りであるため、横になると視界に大空が広がる部屋もある。これらとは別に少し離れた場所に、「1人でいたい」といった希望に応えるために、ベッドを置いた完全な個室を1室、用意してある。コロナ禍ではこの部屋を急遽、発熱患者用の隔離部屋に切り替え、活用している。それぞれの部屋にも、浜方氏の温かな作品が飾られている。治療室内の照明は控えめで、バックにはリラックスできる静かな音楽が流れている。

治療室に囲まれたスペースに、若松院長の趣味であるキャンプ道具の折りたたみ式テーブルやチェア、暖炉型のストーブが並んでいるのも楽しい。患者につき添ってきた家族などが、治療が終わるのを待つ間、ここで過ごすこともある。
ふと見ると、ストーブの脇にピンク色の救急カートが置かれている。こんな自由な空間づくりも、開業医ならではかもしれない。

KKC-2021-00011-2

外来化学療法 現場ルポ

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