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福井大学医学部附属病院
[外来化学療法 現場ルポ]

2021年03月12日公開/2021年03月作成

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病院外観
  • ●病院長:腰地 孝昭 先生
  • ●開設:1983年10月
  • ●所在地:福井県吉田郡永平寺町松岡下合月23-3

化学療法に精通したメンバーが結集
がん診療推進センターの一部門として多彩に活動

福井県唯一の特定機能病院として高度先進医療を提供するとともに、
広範なエリアの地域医療も担っている福井大学医学部附属病院。「通院治療センター」(外来化学療法室)を開設したのは2005年。翌2006年には、がんに関連する取り組みを横断的につなげる「がん診療推進センター」を設置し、通院治療センターも統合された。2020年4月には組織改編を行いスタッフも増員。外科医と内科医の協働、外来と病棟の連携、主治医との連携、がん専門薬剤師の介入による有害事象予防など体制を強化しながら、増え続ける外来化学療法のニーズに応えている。

1. 病院の概要とがん診療 高度先進医療と地域医療を担う基幹病院
がん関連課題に総合的に取り組むセンターを設置

廣野 靖夫 がん診療推進センター センター長/通院治療センター センター長/腫瘍病態治療学講座 准教授

廣野 靖夫
がん診療推進センター センター長/
通院治療センター センター長/
腫瘍病態治療学講座 准教授

福井大学医学部附属病院は北陸地方の基幹病院の1つで、2020年現在、32の診療科・診療部門と、600床(一般559、精神41)の病床を擁している。福井県唯一の特定機能病院として、がんゲノム医療をはじめとした高度先進医療に取り組むと同時に、奥越と呼ばれる山間の地域や、石川県加賀地方など一部県外まで含めた広範なエリアの地域医療を担う市民病院的な顔も持つ。基本理念は「最新・最適な医療を安心と信頼の下で」である。

地域がん診療連携拠点病院に指定されたのは、2007年1月だ。これに先がけて前年の2006年8月には「がん診療推進センター」を設置している。「簡単に言えば、"複数の診療科や部門がかかわる横断的な事案を扱うところ"です。たとえばがん遺伝子パネル検査や、CART(腹水濾過濃縮再静注法)、HIPEC(腹腔内温熱化学療法)などもそうですし、緩和ケア、リンパ浮腫ケア、レジメンの統一化作業、相談業務、患者会の後援なども当センターが担っています」と紹介するのは、廣野靖夫センター長である。

がん診療推進センターは、院内がん登録部門、緩和ケア部門、通院がん化学療法部門(通院治療センター、くわしくは後述)など15の部門に分かれている。ぞれぞれに部門長と専従あるいは専任者、スタッフが配属されている。廣野センター長は、通院治療センター・センター長をはじめ、多くの部門の部門長を兼任し、また緩和ケアチームや 栄養サポートチームといったチーム活動のチェアマン にもなっている。

「チェアマンが、がんにまつわるさまざまなことに横断的にかかわる体制ができているから、要所要所で調整しながら組織をうまく回すことができます。がん患者さんはがんそのものの症状だけでなく多様な問題を抱えていますので、それをトータルにサポートできる体制はとても大事です」と、院内のがん医療を俯瞰する目線で語る。同院では多くの外科医が化学療法や緩和ケアも併行して行っており、外科医と腫瘍内科医とのコミュニケーションも円滑である。院内全体の風通しが良いことも、がんに関する取り組みのスムーズな運営につながっているという。

がん診療推進センターの本部は、病院1階の外来診療エリアに隣接している。同センターでは2017年7月、福井大学医学部附属病院における最新のがん診療とケアについてまとめた冊子、「がん診療最前線」(A4版、フルカラー、全48 ページ)を発行した。その後も版を重ね、連携先医療機関ほか希望者に配布している。これ1冊読めば福井大学とがん診療推進センターの取り組みが網羅的に把握できる資料で、がん診療推進センターの活動を多くの人々に知ってもらうことを目的としている。

2. 通院治療センター 患者の増加に合わせて増床
栄養食品やウイッグの見本コーナーも

通院治療センターは2005年に8床でスタートしたが、その後、急速に利用者が増え、2011年に12床に増床。さらに2014年の新病棟の竣工、それに続く外来部門のリニューアルに合わせて現在の場所に移り、20床(ベッド8、リクライニングチェア12)になった。

現在の場所とは、病院2階の外来診療エリアの奥で、メインの通路を少し入った静かな場所である。その手前には、通院治療センター診察室、相談室、緩和ケア外来などが並ぶ。本来ならこれらを利用する患者専用の待合室や採血室が完備されているが、コロナ禍では待合いスペースを通路につくり、従来の待合室に空間を広く使った臨時の採血コーナーを設置して使っている。いずれにせよ、外来化学療法を受ける患者の採血を、病院の中央採血室ではなく、通院治療センターのすぐ近くで行っているのは同院の大きな特徴である。

通院治療センターの中に入ると、一番手前に診察室、その奥にベッドを配した2つの個室治療室、さらに6台のベッドが並び、反対側の壁に沿って12台のリクライニングチェアが並んでいる。部屋の中央には、栄養食品の試供品を並べた透明の冷蔵庫や、ウイッグの見本コーナーなどもある。これらのものは病院の売店などにもあるが、化学療法を受ける患者の身近に置くことで、スタッフとの会話のきっかけになったり、直接相談してもらえたりすることを期待して通院治療センターにも置くようにしたという。

「実は20床でもまだ足りなくて、2020年4月に医師待機室を個室治療室にして21床に増床しました。普段は従来の医師待機室として使っていますが、混んでいる日には治療室にしています。外来化学療法へのニーズはまだまだ高まっています」と廣野センター長。近年、通院治療センターの利用者数は月間500人前後で推移、年間実施件数は2020年度実績で6,056件だった。

消化器外科、血液内科、呼吸器内科の患者が多く、これらの診療科の外来診療日には通院治療センターの利用者も多くなるという現状がある。

KKC-2021-00166-1

外来化学療法 現場ルポ

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