KYOWA KIRIN

このサイトは、日本国内の医療関係者(医師、薬剤師、看護師、技師・技士等)を対象に、弊社が販売する医療用医薬品を適正にご使用いただくための情報を提供しています。国外の医療関係者、一般の方に対する情報提供を目的としたものではありませんのでご了承ください。
このサイトのご利用に際しては、協和キリンメディカルサイトのご利用条件が適用されます。

ダーブロック錠 製品紹介

ダーブロック錠 1mg 2mg 4mg 6mg

1. 警告

    本剤投与中に、脳梗塞、心筋梗塞、肺塞栓等の重篤な血栓塞栓症があらわれ、死亡に至るおそれがある。本剤の投与開始前に、脳梗塞、心筋梗塞、肺塞栓等の合併症及び既往歴の有無等を含めた血栓塞栓症のリスクを評価した上で、本剤の投与の可否を慎重に判断すること。また、本剤投与中は、患者の状態を十分に観察し、血栓塞栓症が疑われる徴候や症状の発現に注意すること。血栓塞栓症が疑われる症状があらわれた場合には、速やかに医療機関を受診するよう患者を指導すること。[9.1.1、11.1参照]

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

臨床成績

「警告・禁忌を含む使用上の注意」等については添付文書等をご参照ください。

1. 腎性貧血を有する保存期慢性腎臓病(ND)患者を対象にした
ランダム化非盲検第Ⅲ相試験7)

7)承認時評価資料:国内第Ⅲ相試験(201753試験)

試験概要

[ 目的 ]腎性貧血を有するND患者を対象に、ダーブロックの有効性(非劣性の検証)及び安全性を評価する。また、実薬対照としてエポエチン ベータペゴルを使用した。
[ 対象 ]腎性貧血を有する日本人のND患者299例
[ 試験デザイン ]第Ⅲ相非盲検実薬対照並行群間多施設共同試験。本試験は試験実施中に前治療の赤血球造血刺激因子製剤(ESA)の非使用ND患者に対するダーブロックの開始用量を変更するに至り、コホート1に加えてコホート3を設定した。いずれのコホートでもヘモグロビン濃度の適格基準は、前治療のESAの有無により規定し、ベースラインのヘモグロビン濃度(ESA非使用者:9.5g/dL以下、9.5g/dL超、ESA使用者:11.0g/dL未満、11.0g/dL以上)で層別し、ダーブロック群又はエポエチン ベータ ペゴル群に1:1の比でランダム化した。

[ 方法 ]ダ ーブロック群、エポエチン ベータ ペゴル群に無作為割り付けし52週間投与した。ダーブロック群は、コホート3のESA非使用でベースラインのヘモグロビン濃度が9.0g/dL以上11.0g/dL未満の患者では2mg、それ以外の患者では4mgの1日1回経口投与で開始した。投与4週~52週時に4週間毎のヘモグロビン濃度が目標値(11.0〜13.0g/dL)を達成・維持できるよう、維持用量1〜24mgの範囲内で用量調節アルゴリズムに従い、休薬又は用量調節を行った。エポエチン ベータ ペゴル群はESA非使用者では25μgを2週に1回、ESA使用者では前治療に相当する用量を4週に1回皮下投与し、その後52週時までヘモグロビン濃度をもとに用量調節(0〜250μg)した。治験薬の投与終了・中止の4週間後にフォローアップ来院を規定した。フォローアップ期間中の腎性貧血に関する治療は、治験責任(分担)医師の判断で必要に応じ可能とした。
鉄補充療法に関して、スクリーニング期から投与4週時までは静注鉄の使用は不可とし、経口鉄の場合は用量を変更しないこととした。4週目以降は、腎性貧血治療のガイドラインに沿って、フェリチンが100ng/mL以下/かつTSATが20%以下の場合、鉄補充療法を実施することとした。なお、処方鉄の投与経路及び用量は治験責任(分担)医師の判断に基づき決定可能とした。

[ 主要評価項目 ]有効性主要評価期間(投与40週~52週時)中の平均ヘモグロビン濃度
[ 重要な副次評価項目 ]有効性主要評価期間(投与40週〜52週時)中の平均ヘモグロビン濃度が目標範囲内(11.0〜13.0g/dL)であった被験者数

[ その他の副次評価項目 ]各評価時点におけるヘモグロビン濃度及びベースラインからの変化量、投与量の分布、用量調節の回数、有効性主要評価期間(投与40週〜52週時)のうちヘモグロビン濃度が目標範囲内(11.0〜13.0g/dL)にあった期間の割合、投与4週時におけるヘモグロビン濃度のベースラインからの変化量(ヘモグロビン濃度上昇速度)、投与4週時におけるヘモグロビン濃度のベースラインからの変化量の被験者分布、ヘモグロビン濃度が7.5g/dL未満となった被験者数、投与52週時までのいずれかの4週間に2g/dL超のヘモグロビン濃度増加があった被験者数、ヘモグロビン濃度が13.0g/dL超となった被験者数及び回数、治験期間中及び有効性主要評価期間(投与40週〜52週時)に経口鉄剤を使用した被験者数、フェリチンのベースラインからの変化量、トランスフェリン飽和度(TSAT)のベースラインからの変化量、ヘプシジン・血清鉄及び総鉄結合能(TIBC)のベースラインからの変化量

[ 安全性評価項目 ]特に関心のある有害事象(過度の赤血球生成に続発する血栓症及び/又は組織虚血、死亡/心筋梗塞/脳卒中/心不全/血栓塞栓症/血管アクセスの血栓症、心筋症、肺動脈性肺高血圧、癌に関連した死亡/腫瘍の進行及び再発、食道及び胃粘膜びらんの発現、増殖性網膜症/黄斑浮腫/脈絡膜血管新生、関節リウマチの増悪)を含む有害事象及び重篤な有害事象の発現及び重症度、治験薬投与を中止した理由、臨床検査(脂質パラメータ)、心電図、バイタルサイン、眼科的評価

[ 有効性の解析手法 ]
コホート1におけるESA非使用者を有効性の主要な解析に用いないこととした。
有効性解析においてヘモグロビン濃度は、特に記載のない限り、中央測定による値を用いた。中央測定でのヘモグロビン濃度が欠測していた場合は該当する評価時点及び検査機器(ヘモキュー)でのヘモグロビン濃度を用いることとした。
反復測定混合効果モデル解析(MMRM)により、投与群毎に有効性主要評価期間中の平均ヘモグロビン濃度及び95%信頼区間(CI)を算出した。モデルには投与群、ベースラインのヘモグロビン濃度、時点、投与群と時点の交互作用項、ベースラインのヘモグロビン濃度と時点の交互作用項を含めた。
主要評価項目である有効性主要評価期間中の平均ヘモグロビン濃度について、ダーブロックのエポエチン ベータ ペゴルに対する非劣性を検証するために、有効性主要評価期間中の平均ヘモグロビン濃度の投与群間差(ダーブロック−エポエチン ベータ ペゴル)の点推定値及びその95%信頼区間を算出した。群間差の95%信頼区間の下限が−1.0g/dLより大きいとき、非劣性が検証されたとした。
重要な副次評価項目である有効性主要評価期間中の平均ヘモグロビン濃度が目標範囲内であった被験者の割合についてダーブロックのエポエチン ベータ ペゴルに対する優越性を検証するために、投与群、前治療のESA使用の有無、ベースラインヘモグロビン濃度を共変量に含むロジスティック回帰モデルにより、オッズ比(ダーブロック/エポエチン ベータ ペゴル)の点推定値及びその95%信頼区間を算出した。主要な解析において非劣性が検証されたとき、本解析により有意水準片側2.5%で優越性を検証した。オッズ比の95%信頼区間の下限が1.0より大きいとき、優越性が検証されることとした。
主要な有効性の解析の一環として、前治療のESA使用の有無に関して、事前に設定したサブグループ解析を実施した。
副次評価項目のうち、有効性主要評価期間のうちヘモグロビン濃度が目標範囲内にあった期間の割合、鉄代謝に関するパラメータ(フェリチン、TSAT、ヘプシジン、血清鉄、TIBC)の変化量については、調整済み平均値及びその95%信頼区間を算出した。その他の副次評価項目については、投与群毎に要約した。

[ 安全性の解析手法 ]
安全性の評価は被験者別に投与群毎に要約した。有害事象のコーディングにはICH国際医薬用語集(MedDRA) Version 21.1を使用した。
有害事象と治験薬との因果関係は、治験責任(分担)医師が2段階(合理的な可能性がある/なし)で判定した。すべての有害事象、治験薬と因果関係のある有害事象、よくみられた有害事象、重篤な有害事象、治験薬投与の中止に至った有害事象、特に関心のある有害事象のそれぞれについて発現例数及び発現率を要約した。
臨床検査、バイタルサイン及び心電図について測定値及びベースラインからの変化量を来院日別に要約統計量を算出した。
脂質パラメータについては変化率を要約した。

*脂質パラメータ:総コレステロール、低比重リポ蛋白(LDL)コレステロール、高比重リポ蛋白(HDL)コレステロール、LDL/ HDLコレステロール比

患者背景[安全性解析対象※]

n(%)又は平均値±SD

ダーブロック群
(n=149)
エポエチン ベータ ペゴル群
(n=150)
性別 男性 96(64) 92(61)
年齢(歳) 68.2±11.6 70.3±9.1
65歳以上 104(70) 126(84)
BMI( kg/m2 23.2±3.4 24.2±4.2
CKDステージ ステージ3 15(10) 20(13)
ステージ4 74(50) 63(42)
ステージ5 60(40) 67(45)
eGFR(mL/min/1.73m2 18.4±8.6 18.1±9.5
前治療のESA前治療のESA エポエチン ベータ ペゴル 33(22) 38(25)
ダルベポエチン アルファ 25(17) 21(14)
合併症
心血管系リスク因子 高血圧 141(95) 145(97)
高脂血症 91(61) 105(70)
糖尿病 65(44) 69(46)
狭心症 12(8) 10(7)
腎及び泌尿器障害 糖尿病性腎症 45(30) 47(31)
糸球体腎炎 38(26) 38(25)
高血圧性腎疾患 32(21) 35(23)
腎結石 13(9) 8(5)
ネフローゼ症候群 9(6) 7(5)
眼障害 糖尿病性網膜症 42(28) 39(26)
心血管系障害 不整脈 13(9) 18(12)
左室肥大 13(9) 14(9)
心臓弁膜症 12(8) 6(4)
冠動脈疾患 12(8) 5(3)
うっ血性心不全 8(5) 8(5)

※安全性解析対象:治験薬の投与を1回以上受けたすべての被験者。

患者背景[有効性解析対象:ITT※]

n(%)又は平均値±SD

ダーブロック群
(n=108)
エポエチン ベータ
ペゴル群(n=109)
性別 男性 66(61) 69(63)
年齢(歳) 68.9±11.3 71.0±9.1
65歳以上 78(72) 93(85)
BMI( kg/m2 23.0±3.3 23.7±3.7
CKDステージ ステージ3 8(7) 17(16)
ステージ4 54(50) 48(44)
ステージ5 46(43) 44(40)

※Intent-to-Treat(ITT): 治験薬の投与の有無にかかわらず、ランダム化番号を与えられたコホート1のESA使用中の被験者及びコホート3の被験者のうち、ベースライン及びベースライン後の予定来院時の少なくとも1時点でヘモグロビン濃度評価が行われた被験者。ランダム化された投与群に従い解析を行った。本解析対象を非劣性の検証における主要な解析対象とした。なお、コホート1のESA非使用者はITTから除外した。

有効性主要評価期間(投与40週〜52週時)中の平均ヘモグロビン濃度[主要評価項目、ITT](検証的解析結果)

有効性主要評価期間の平均ヘモグロビン濃度の点推定値はダーブロック群で11.97g/dL、エポエチン ベータ ペゴル群で11.86g/dLであった。群間差の点推定値は0.10g/dL(95%CI:−0.07、0.28g/dL)であり、95%CIの下限が事前に設定した非劣性マージン(−1.0g/dL)より大きいことから、ダーブロックのエポエチン ベータ ペゴルに対する非劣性が検証された。

有効性主要評価期間(投与40週〜52週時)中の平均ヘモグロビン濃度

推定値±SE

ダーブロック群(n=108) エポエチン ベータ ペゴル群(n=109)
平均ヘモグロビン濃度(g/dL)
[95%CI]
11.97±0.061
[11.84、12.09]
11.86±0.063
[11.74、11.99]
群間差の点推定値(g/dL)
[95%CI]
0.10±0.088
[−0.07、0.28]

投与群、ベースラインのヘモグロビン濃度、時点、投与群と時点の交互作用、ベースラインのヘモグロビン濃度と時点の交互作用を共変量に含むMMRMを用いて解析した。

有効性主要評価期間(投与40週〜52週時)中の平均ヘモグロビン濃度が目標範囲内(11.0〜13.0g/dL)であった被験者数[重要な副次的評価項目、mITT※1](検証的評価項目)

主要評価項目の解析によりダーブロックのエポエチン ベータ ペゴルに対する非劣性が検証されたため、重要な副次評価項目である有効性主要評価期間の平均ヘモグロビン濃度が目標範囲内(11.0〜13.0g/dL)であった被験者割合において優越性の検証を行った。
有効性主要評価期間の平均ヘモグロビン濃度が目標範囲内であった被験者割合はダーブロック群及びエポエチン ベータペゴル群のいずれも92%であった。ロジスティック回帰モデルにて解析した結果、ダーブロックのエポエチン ベータ ペゴルに対するオッズ比は1.01(95%CI:0.33、3.04)であり、95%CIの下限は1.0より小さく、ダーブロックのエポエチン ベータ ペゴルに対する優越性は証明されなかった。

有効性主要評価期間(投与40週〜52週時)中の平均ヘモグロビン濃度が目標範囲内※2であった被験者数

n(%)

ダーブロック群
(n=88)
エポエチン ベータ ペゴル群
(n=87)
平均ヘモグロビン濃度が目標範囲内であった被験者 81(92) 80(92)
オッズ比の点推定値[95%CI] 1.01[0.33、3.04]

投与群、前治療のESA使用の有無、ベースラインのヘモグロビン濃度を共変量に含むロジスティック回帰モデル

※1 modified ITT(mITT):ITTのうち、有効性主要評価期間中に一度でもヘモグロビン濃度評価が行われたすべての患者。
※2 ヘモグロビン濃度11.0〜13.0g/dL

前治療としてのESA使用有無別の有効性主要評価期間(投与40週〜52週時)中の平均ヘモグロビン濃度[主要評価項目、ITT](サブグループ解析)

前治療としてのESA使用有無別の有効性主要評価期間(投与40〜52週時)中の
平均ヘモグロビン濃度(サブグループ解析)

推定値

ダーブロック群(n=108) エポエチン ベータ ペゴル群(n=109)
ESA非使用者(n=50) ESA使用者(n=58) ESA非使用者(n=50) ESA使用者(n=59)
平均ヘモグロビン濃度(g/dL)
[95%CI]
11.90
[11.75、12.04]
12.00
[11.82、12.19]
11.66
[11.50、11.83]
12.01
[11.82、12.19]

投与群、ベースラインのヘモグロビン濃度、時点、投与群と時点の交互作用、ベースラインのヘモグロビン濃度と時点の交互作用を共変量に含むMMRMを用いて解析した。

各評価時点におけるヘモグロビン濃度[その他の副次評価項目、ITT]

平均ヘモグロビン濃度は投与開始8週時にダーブロック群で11.19g/dL、エポエチン ベータ ペゴル群で11.34g/dLとなり、投与8週から52週時まで目標範囲内(11.0〜13.0g/dL)で推移した。フォローアップ来院時の平均ヘモグロビン濃度は、ダーブロック群で10.79g/dL、エポエチン ベータ ペゴル群で11.27g/dLであった。

投与量の分布[その他の副次評価項目、ITT]

平均値±SD

ダーブロック群(n=108) エポエチン ベータ ペゴル群(n=109)
最終投与時の投与量(投与中止も含む) 5.6±5.2(mg/日) 114.7±72.2(μg/4週)
中央値[25%点、75%点] 4.0(mg/日)[2.0、8.0] 100.0(μg/4週)[75.0、150.0]
用量調節の回数[その他の副次評価項目、ITT]

用量調節の回数

平均値±SD

  ダーブロック群(n=108) エポエチン ベータ ペゴル群(n=109)
用量調節を行った被験者数[n(%)] 105(97) 109(100)
用量調節の回数 5.0±2.1 5.6±2.4
用量調節の回数の被験者分布 [n] 0回 3 0
1回 1 4
2回 10 8
3回 13 12
4回 18 15
5回 16 15
6回 20 13
7回 14 12
8回 10 17
9回 3 7
10回 0 6
11回以上 0 0
有効性主要評価期間(投与40週〜52週時)のうちヘモグロビン濃度が目標範囲内(11.0〜13.0g/dL)にあった期間の割合[その他の副次評価項目、ITT]

有効性主要評価期間(投与40週〜52週時)のうちヘモグロビン濃度が目標範囲内※1
にあった期間の割合

平均値±SD

ダーブロック群(n=88) エポエチン ベータ ペゴル群(n=87)
目標範囲内にあった期間の割合(%)
[範囲]
85.44±22.47
[0.0、100.0]
80.57±25.97
[0.0、100.0]
群間差※2の推定値[95%CI](%) 4.87[−2.37、12.11]
目標範囲内にあった期間(週)
[範囲]
10.22±2.76
[0.0、13.0]
9.40±3.33
[0.0、12.6]
群間差※2の推定値[95%CI](週) 0.82[−0.10、1.73]

※1 ヘモグロビン濃度11.0~13.0g/dL
※2 群間差:ダーブロック群-エポエチン ベータ ペゴル群

投与4週時におけるヘモグロビン濃度のベースラインからの変化量[その他の副次評価項目、ITT]

投与4週時のヘモグロビン濃度

平均値±SD

ダーブロック群 エポエチン ベータ ペゴル群
ベースライン(g/dL) n=108 n=109
10.48±1.14 10.68±1.07
n=107 n=109
4週時(g/dL) 10.95±1.12 10.94±1.02
変化量(g/dL) 0.47±0.88 0.26±0.71
投与4週時におけるヘモグロビン濃度のベースラインからの変化量の被験者分布[その他の副次評価項目、ITT](サブグループ解析)
ヘモグロビン濃度が7.5g/dL未満となった被験者数[その他の副次評価項目、ITT]

ダーブロック群:1%(1/108例)
本試験において、エポエチン ベータ ペゴル群ではヘモグロビン濃度が7.5g/dL未満となった被験者は認められなかった。

投与52週時までのいずれかの4週間に2g/dL超のヘモグロビン濃度増加があった被験者数[その他の副次評価項目、ITT]

ダーブロック群:16%(17/108例)
エポエチン ベータ ペゴル群:10%(11/109例)

ヘモグロビン濃度が13.0g/dL超となった被験者数及び回数[その他の副次評価項目、ITT]

ダーブロック群:45%(49/108例)、76回
エポエチン ベータ ペゴル群:48%(52/109例)、88回

治験期間中及び有効性主要評価期間(投与40週〜52週時)に経口鉄剤を使用した被験者数[その他の副次評価項目、ITT]

鉄剤を使用した被験者数

n(%)

ダーブロック群 エポエチン ベータ ペゴル群
ベースライン n 108 109
 経口鉄剤使用 30(28) 29(27)
  クエン酸鉄以外 28(26) 27(25)
  クエン酸鉄 2(2) 2(2)
治療期間 n 108 109
 経口鉄剤使用 56(52) 49(45)
  クエン酸鉄以外 54(50) 45(41)
  クエン酸鉄 3(3) 4(4)
有効性主要評価期間 n 88 87
 経口鉄剤使用 34(39) 28(32)
  クエン酸鉄以外 33(38) 25(29)
  クエン酸鉄 2(2) 3(3)
鉄代謝・鉄利用パラメータのベースラインからの変化量[その他の副次評価項目、ITT]
安全性[安全性解析対象]

<副作用発現率>
ダーブロック群:6%(9/149例)、エポエチン ベータ ペゴル群:5%(7/150例)

<主な副作用>
ダーブロック群:ヘモグロビン増加、血圧上昇、好酸球数増加、高血圧、腹部膨満、上腹部痛、胃食道逆流性疾患、網膜出血、脳梗塞が各0.7%(1件)
エポエチン ベータ ペゴル群:高血圧が2%(3件)、異常感、倦怠感、そう痒症、紫斑、皮膚不快感、腎機能障害、肺うっ血、ヘモグロビン増加が各0.7%(1件)

<重篤な有害事象(死亡に至った有害事象を含む)の発現率>
ダーブロック群:23%(34/149例)、エポエチン ベータ ペゴル群:29%(43/150例)
ダーブロック群:慢性腎臓病が4%(6件)、腎機能障害が3%(5件)、末期腎疾患が2%(3件)、低ナトリウム血症が1%(2件)、腎不全、高カリウム血症、痛風、肺の悪性新生物、乳癌、卵巣癌、大腸ポリープ、肺炎、胃腸炎、急性腎盂腎炎、背部痛、骨痛、脳梗塞、くも膜下出血、出血性ショック、スチール症候群、白内障、浮腫、脳挫傷、突発性難聴、急性副腎皮質機能不全が各0.7%(1件)で、本試験において薬剤との因果関係があると判断されたものは脳梗塞1件であった。
エポエチン ベータ ペゴル群:腎機能障害が7%(11件)、慢性腎臓病が5%(8件)、うっ血性心不全が3%(5件)、脱水が1%(2件)、急性腎障害、不整脈、心不全、高カリウム血症、糖尿病、肺の悪性新生物、皮膚転移、直腸癌、腎癌、大腸ポリープ、急性膵炎、嘔吐、肺炎、関節痛、変形性関節症、鼻出血、咽頭血腫、胸水、肺うっ血、脳梗塞、大動脈解離、白内障、発熱、皮下血腫が各0.7%(1件)で、本試験において薬剤との因果関係があると判断されたものは肺うっ血1例であった。

<死亡に至った有害事象>
ダーブロック群:1例(出血性ショック)、エポエチン ベータ ペゴル群:2例(不整脈、大動脈解離)

<投与中止に至った有害事象発現率>
ダーブロック群:9%(13/149例)、エポエチン ベータ ペゴル群:9%(14/150例)
ダーブロック群:慢性腎臓病、腎機能障害、乳癌、卵巣癌、そう痒症、接触皮膚炎、網膜出血、漿液性網膜剥離、アルツハイマー型認知症、くも膜下出血、出血性ショック、急性副腎皮質機能不全、上腹部痛、低ナトリウム血症が各0.7%(1件)
エポエチン ベータ ペゴル群:慢性腎臓病が2%(3件)、腎機能障害が1%(2件)、肺の悪性新生物、腎癌、そう痒症、紫斑、皮膚不快感、黄斑浮腫、異常感、倦怠感、大動脈解離、不整脈、ヘモグロビン増加、肺うっ血が0.7%(1件)

特に関心のある有害事象[安全性解析対象]

<特に関心のある有害事象の発現率>
ダーブロック群:12%(18/149例)、エポエチン ベータ ペゴル群:14%(21/150例)

<主な特に関心のある有害事象>
ダーブロック群:黄斑浮腫、糖尿病網膜症が各1%(2件)
エポエチン ベータ ペゴル群:うっ血性心不全が3%(5件)、黄斑浮腫が3%(4件)

※特に関心のある有害事象: 過度の赤血球生成に続発する血栓症及び/又は組織虚血、死亡/心筋梗塞/脳卒中/心不全/血栓塞栓症/血管アクセスの血栓症、心筋症、肺動脈性肺高血圧、癌に関連した死亡/腫瘍の進行及び再発、食道及び胃粘膜びらんの発現、増殖性網膜症/黄斑浮腫/脈絡膜血管新生、関節リウマチの増悪

眼科検査[安全性解析対象]

治療期間中に眼科医判定でいずれかの所見(前回の検査時から新たに発現したもの)がみられた被験者の割合は、ダーブロック群で14%(21/148例)、エポエチン ベータ ペゴル群で13%(19/148例)であった。
いずれかの投与群で5%以上にみられた所見は、眼に関する有害事象(ダーブロック群10%[15/148例]、エポエチンベータ ペゴル群10%[15/148例])、臨床的に重要な最良矯正視力(BCVA)の低下(ダーブロック群6%[9/148例]、エポエチン ベータ ペゴル群5%[7/148例])であった。その他にみられた所見は、虹彩・視神経乳頭又は網膜での血管新生(ダーブロック群 1%[2/148例]、エポエチン ベータ ペゴル群 0.7%[1/148例])、黄斑浮腫(ダーブロック群 1%[2/148例]、エポエチン ベータ ペゴル群 3%[5/148例])、硝子体出血の発現(ダーブロック群 0.7%[1/148例])、黄斑浮腫又は脈絡膜血管新生の悪化(ダーブロック群 0.7%[1/148例])であった(重複あり)。

7) 
承認時評価資料:国内第Ⅲ相試験(201753試験)
※ 
安全性解析対象:治験薬の投与を1回以上受けたすべての被験者。
※ 
Intent-to-Treat(ITT):ランダム化番号を与えられたすべての被験者のうち、ベースライン時及びベースライン後の予定来院時の少なくとも1時点でヘモグロビン濃度評価が行われた被験者。

7. 用法及び用量に関連する注意
7.1 赤血球造血刺激因子製剤で未治療の保存期慢性腎臓病患者の開始用量

投与開始時のヘモグロビン濃度に応じて、以下の用量で投与を開始すること。

ヘモグロビン濃度本剤開始用量(1日1回)
9.0g/dL未満4mg
9.0g/dL以上2mg

7.2 投与量調節

投与量調節が必要な場合には、下表を参考に1段階ずつ増量又は減量を行うこと。
また、休薬した場合には、休薬前より少なくとも1段階低い用量で投与を再開すること。なお、用量調節を行った場合には、少なくとも4週間は同一用量を維持することとするが、ヘモグロビン濃度が急激に(4週以内に2.0g/dLを超える)上昇した場合には、速やかに減量又は休薬すること。[8.3参照]

段階12345678
本剤投与量1mg2mg4mg6mg8mg12mg18mg24mg

8. 重要な基本的注意【抜粋】
8.1 
本剤投与開始後は、ヘモグロビン濃度が目標範囲で安定するまでは、2週に1回程度ヘモグロビン濃度を確認すること。

8.2 本剤投与中は、ヘモグロビン濃度等を4週に1回程度確認し、必要以上の造血作用があらわれないように十分注意すること。赤血球造血刺激因子製剤の臨床試験においてヘモグロビンの目標値を高く設定した場合に、死亡、心血管系障害及び脳卒中の発現頻度が高くなったとの報告がある。

8.3 ヘモグロビン濃度が4週以内に2.0g/dLを超える等、急激に上昇した場合は速やかに減量または休薬する等、適切な処置を行うこと。[7.2参照]

8.5 本剤投与により血圧が上昇するおそれがあるので、血圧の推移に十分注意しながら投与すること。[9.1.2、11.2参照]

8.6 造血には鉄が必要であることから、鉄欠乏時には鉄剤の投与を行うこと。

9.特定の背景を有する患者に関する注意【抜粋】
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 脳梗塞、心筋梗塞、肺塞栓等の患者、又はそれらの既往歴のある患者

本剤投与により血栓塞栓症を増悪あるいは誘発するおそれがある。[1.、11.1参照]

9.1.2 高血圧症を合併する患者
血圧上昇があらわれるおそれがある。[8.5、11.2参照]

9.1.4 増殖糖尿病網膜症、黄斑浮腫、滲出性加齢黄斑変性症、網膜静脈閉塞症等を合併する患者
本剤投与により血管新生が亢進する可能性があることから、網膜出血があらわれるおそれがある。[11.2参照]

エポエチン ベータ ペゴルの承認されている用法及び用量は以下のとおりである。

<腹膜透析患者及び保存期慢性腎臓病患者>
初回用量

通常、成人にはエポエチン ベータ ペゴル(遺伝子組換え)として、1回25μgを2週に1回皮下又は静脈内投与する。

エリスロポエチン(エポエチン アルファ(遺伝子組換え)、エポエチン ベータ(遺伝子組換え)等)製剤からの切替え初回用量

通常、成人にはエポエチン ベータ ペゴル(遺伝子組換え)として、1回100μg又は150μgを4週に1回皮下又は静脈内投与する。

維持用量

貧血改善効果が得られたら、通常、成人にはエポエチン ベータ ペゴル(遺伝子組換え)として、1回25〜250μgを4週に1回皮下
又は静脈内投与する。なお、いずれの場合も貧血症状の程度、年齢等により適宜増減するが、最高投与量は、1回250μgとする。

おすすめ情報

  • おすすめ情報は、協和キリンのウェブサイトにおける個人情報の取扱い方針に基づき、お客様が閲覧したページのアクセス情報を取得し、一定の条件に基づき自動的に表示しています。
    そのため、現在ご覧いただいているページの情報との関連性を示唆するものではございません。

くすり相談窓口

弊社は、日本製薬工業協会が提唱するくすり相談窓口の役割・使命に則り、くすりの適正使用情報をご提供しています。
弊社医薬品に関するお問い合わせは、下記の電話窓口で承っております。

フリーコール

0120-850-150

受付時間 9:00~17:30
(土・日・祝日および弊社休日
を除く)

※新型コロナウィルスの感染予防・感染拡大防止を全社方針として徹底していくことから、お電話が繋がりにくい可能性があります。

※お電話の内容を正確に承るため、また、対応品質の維持・向上等のため通話を録音させていただいております。あらかじめご了承ください。

お問い合わせ