KYOWA KIRIN

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オルケディア®錠 製品紹介

オルケディア錠 1mg 2mg発売準備中

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  2. 2.2 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]

禁忌を含む使用上の注意等につきましては添付文書をご参照ください。

臨床成績

第Ⅲ相長期投与試験(HD)

承認時評価資料:血液透析施行中の二次性副甲状腺機能亢進症患者を対象とした第Ⅲ相臨床試験(長期投与試験)

試験方法

【目的】HD施行中の2HPT患者にオルケディア®を52週間経口投与したときの安全性及び有効性について検討する。

【試験デザイン】第Ⅲ相多施設共同非盲検個体内用量調整試験

【対象】HD施行中の2HPT患者137例

【方法】対象にはオルケディア®を1日1回経口投与した。開始用量は1mg(事前検査時の血清iPTH濃度が500pg/mL以上かつ血清補正Ca濃度が9.0mg/dL以上の場合は2mg)とし、血清iPTH濃度を60pg/mL以上240pg/mL以下の範囲に管理することを目標とし、血清iPTH濃度150pg/mLを目安に、1〜12mgの範囲で用量調整を行った。

【主な選択基準】20歳以上。週3回の血液透析を受け、事前検査までに12週間以上の透析歴を有し、事前検査において、血清iPTH濃度が240pg/mL超(シナカルセト塩酸塩服用患者は除く)、血清補正Ca濃度が8.4mg/dL以上の患者。

【併用薬剤】

併用禁止:
0週から52週(又は中止時)までシナカルセト塩酸塩の併用を禁止とした。なお、投与開始前日までのシナカルセト塩酸塩の使用は可とした(事前検査実施2週間前からの用法・用量の変更及び新規投与は不可)。事前検査実施24週間前から52週(又は中止時)までのビスホスホネート製剤、デノスマブ、テリパラチド製剤の併用を禁止とした。
併用制限:
事前検査実施2週間前から0週まで、活性型ビタミンD製剤及びその誘導体、P吸着薬及びCa製剤は、薬剤の種類、用法・用量の変更又は新規投与を禁止とし、透析条件の変更を禁止とした(投与開始翌日以降は可)。

【評価項目】

●有効性の評価

  • 血清iPTH濃度が60pg/mL以上240pg/mL以下を達成した患者数及び患者割合
  • ベースラインからの血清iPTH濃度変化率
  • ベースラインからの血清iPTH濃度変化率が30%以上低下を達成した患者数及び患者割合
  • 血清iPTH濃度、血清whole PTH濃度、血清補正Ca濃度、イオン化Ca濃度、血清P濃度、血清iFGF23濃度、Ca・P積
  • 骨代謝マーカー(BAP、TRACP-5b、total P1NP)
  • 副甲状腺(体積及び血流評価)

●安全性の評価:有害事象、臨床検査値、バイタルサイン、12誘導心電図、眼科学的検査

【解析計画】
有効性の解析はFAS(137例)を対象に実施し、原則として、カテゴリカルデータは度数及び割合で要約し、連続量は患者数、平均値、SD、最小値、中央値、最大値の基本統計量で要約し、ベースラインからの変化量、変化率も算出した。有効性の評価項目は検査時期別の基本統計量を算出した。安全性の解析は安全性解析対象集団(137例)を対象に実施した。発現した有害事象のうち、オルケディア®投与後に発現又は悪化した有害事象を集計対象とし、集計はMedDRAのSOC及びPT別に実施した。オルケディア®との因果関係が「関連あり」、「どちらとも言えない」と判定された有害事象を「副作用」と定義した。

安全性解析対象集団:
登録適格患者のうち、オルケディア®の投与を一度も受けていない患者を除いた集団
FAS(Full Analysis Set):
登録適格患者のうち、以下に該当する患者を除いた集団
  • オルケディア®の投与を一度も受けていない患者
  • 投与開始後の血清iPTH濃度が1つも得られていない患者

試験デザイン

【オルケディア®開始用量】

事前検査時の血清補正Ca濃度
9.0mg/dL未満 9.0mg/dL以上
事前検査時の血清iPTH濃度 500pg/mL未満 1mg 1mg
500pg/mL以上 1mg 2mg

【併用薬・併用療法】

併用薬・併用療法 投与開始日まで 投与開始日翌日以降
シナカルセト塩酸塩 事前検査実施2週間前から投与開始前日まで、変更及び新規投与不可 使用不可
ビスホスホネート製剤、デノスマブ、テリパラチド製剤 事前検査実施24週間前から使用不可
活性型ビタミンD製剤及びその誘導体 事前検査実施2週間前から変更及び新規投与不可 変更及び新規投与を可
P吸着薬、Ca製剤 事前検査実施2週間前から変更及び新規投与不可 変更及び新規投与を可
透析条件 事前検査2週間前から変更不可 変更可

患者特性(FAS及び安全性解析対象集団)

オルケディア®
n=137
性別、n(%) 女性 56(40.9)
男性 81(59.1)
年齢、平均値±SD(歳) 60.3±10.3
体重、平均値±SD(kg) 61.83±15.43
BMI、平均値±SD(kg/m2 23.28±4.16
透析歴、平均値±SD(月) 163.6±114.9
透析液Ca濃度、n(%) 2.5mEq/L 12(8.8)
2.75mEq/L 59(43.1)
3.0mEq/L 66(48.2)
透析療法、n(%) HD 90(65.7)
HDF 47(34.3)
原疾患、n(%) 糖尿病性腎症 27(19.7)
慢性糸球体腎炎 67(48.9)
腎硬化症 4(2.9)
多発性嚢胞腎 8(5.8)
慢性腎盂腎炎 1(0.7)
その他 30(21.9)
事前検査前のシナカルセト塩酸塩の使用歴、n(%) なし 20(14.6)
あり 117(85.4)
シナカルセト塩酸塩投与量(投与開始前日)、n(%) 12.5mg 11(8.0)
25mg 46(33.6)
37.5mg 4(2.9)
50mg 28(20.4)
75mg 18(13.1)
100mg 6(4.4)
併用薬、n(%) 活性型ビタミンD製剤及びその誘導体 119(86.9)
P吸着薬及びCa製剤 131(95.6)
P吸着作用を有する食品 0
ベースラインの血清iPTH濃度、平均値±SD(pg/mL) 306.2±257.3
ベースラインの血清補正Ca濃度、平均値±SD(mg/dL) 9.14±0.57
ベースラインの血清P濃度、平均値±SD(mg/dL) 5.42±1.21
投与開始用量、n(%) オルケディア®1mg 132(96.4)
オルケディア®2mg 5(3.6)

※投与開始前にシナカルセト塩酸塩を一度でも投与されたことがある患者

血清iPTH濃度が60pg/mL以上240pg/mL以下を達成した患者数及び患者割合

血清iPTH濃度が60pg/mL以上240pg/mL以下を達成した患者割合は、ベースラインでは40.9%(56/137例)、投与後52週では72.3%(99/137例)でした。
なお、52週のデータが得られた患者での割合は、87.6%(99/113例)でした。

血清iPTH濃度が60pg/mL以上240pg/mL以下を達成した患者割合の推移

ベースラインからの血清iPTH濃度変化率

血清iPTH濃度変化率は、投与後3週では34.58±71.67%、投与後10週ではベースラインと同程度となり、投与後52週ではー14.95±82.33%でした。

血清iPTH濃度変化率の推移

ベースラインからの血清iPTH濃度変化率が30%以上低下を達成した患者数及び患者割合

血清iPTH濃度変化率が30%以上低下を達成した患者割合は、投与後52週では45.3%(62/137例)でした。

ベースラインからの血清iPTH濃度変化率が30%以上低下を達成した患者割合の推移

血清iPTH濃度

血清iPTH濃度は、ベースラインの306.2±257.3pg/mLから、投与後52週では177.5±143.2pg/mLとなりました。

血清iPTH濃度の推移

#日本透析医学会 慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常の診療ガイドライン

血清補正Ca濃度

血清補正Ca濃度は、ベースラインの9.14±0.57mg/dLから、投与後52週では8.90±0.57mg/dLとなりました。

血清補正Ca濃度の推移

#日本透析医学会 慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常の診療ガイドライン

血清P濃度

血清P濃度は、ベースラインの5.42±1.21mg/dLから、投与後52週では5.12±1.22mg/dLとなりました。

血清P濃度の推移

#日本透析医学会 慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常の診療ガイドライン

Ca・P積

Ca・P積は、ベースラインの49.51±11.39(mg/dL)2 から、投与後52週では45.55±11.28(mg/dL)2 となりました。

Ca・P積の推移

【参考情報】血清iFGF23濃度

血清iFGF23濃度は、ベースラインでは13,062.2±17,261.7pg/mLであり、投与後52週では13,470.0±16,742.5pg/mLでした。

【参考情報】血清iFGF23濃度の推移

【参考情報】骨代謝マーカーへの影響

各骨代謝マーカーは、図のように推移しました。

【参考情報】BAP濃度の推移

【参考情報】TRACP-5b濃度の推移

【参考情報】total P1NP濃度の推移

投与期間及び投与量

オルケディア®が投与された患者全体137例での投与期間(平均値±SD)は47.07±12.79週、1日あたりの投与量は2.740±2.196mgでした。
オルケディア®の投与量は、投与後51週では3.7±3.6mgでした。

投与量の推移(FAS)

オルケディア®が投与された患者のうち、シナカルセト塩酸塩の投与歴があり、投与後23週にオルケディア®が投与されている102例では、オルケディア®投与開始前日のシナカルセト塩酸塩の投与量は40.81±22.38mg、投与後23週のオルケディア®の投与量は3.40±2.55mgでした。

投与開始前日のシナカルセト塩酸塩の投与量及び投与後23週のオルケディア®の投与量

オルケディア®投与開始前日の
シナカルセト塩酸塩の投与量
投与後23週の
オルケディア®の投与量
シナカルセト塩酸塩の投与歴があり、
投与後23週にオルケディア®
投与されている患者
n 102 102
平均±SD(mg) 40.81±22.38 3.40±2.55

投与開始時のオルケディア®の投与量は、1mgが96.4%、2mgが3.6%でした。
投与後51週のオルケディア®の投与量は、0mgが6.1%、1mgが27.2%、2mgが25.4%、3mgが6.1%、4mgが6.1%、5mgが4.4%、6mgが2.6%、7mgが3.5%、8mgが5.3%、9mgが2.6%、10mgが0%、11mgが1.8%、12mgが8.8%でした(欠測値は除く)。

投与量別の患者割合の推移(FAS)

※欠測値は除く

安全性

副作用(因果関係の否定できない有害事象)は、137例中48例(35.0%)に発現しました。
主な副作用は、補正カルシウム減少10例(7.3%)、悪心及び腹部不快感が各7例(5.1%)でした。
本試験において死亡に至った有害事象は発現しませんでした。重症度が高度と判定された副作用は腸閉塞で1例に発現しました。その他の重篤な副作用は、5例(3.6%)に発現しました。うっ血性心不全、心筋症、白内障、腸閉塞、薬物性肝障害が各1例に発現しました。
重篤な有害事象以外のうち、投与を中止又は休薬した副作用は、137例中19例(13.9%)に発現しました。事象別では、補正カルシウム減少が最も多く10例(7.3%)に発現し、次いで、血中カルシウム減少が4例(2.9%)、下痢、びらん性胃炎、悪心、嘔吐、胸部不快感、そう痒症が各1例(0.7%)に発現しました。

用法及び用量(抜粋)
<維持透析下の二次性副甲状腺機能亢進症>

通常、成人には、エボカルセトとして1 回1mgを開始用量とし、1日1 回経口投与する。患者の状態に応じて開始用量として1日1 回2mgを経口投与することができる。以後は、患者の副甲状腺ホルモン(PTH)及び血清カルシウム濃度の十分な観察のもと、1日1回1~8mgの間で適宜用量を調整し、経口投与するが、効果不十分な場合には適宜用量を調整し、1日1回12mgまで経口投与することができる。

用法及び用量に関連する注意(抜粋)
<維持透析下の二次性副甲状腺機能亢進症>

  • 3

    PTHが高値(目安としてintact PTHが500pg/mL以上)かつ血清カルシウム濃度が9.0mg/dL以上の場合は、開始用量として1日1回2mgを考慮すること。[国内第Ⅲ相長期投与試験(血液透析)、国内第Ⅲ相一般試験(腹膜透析)の項参照]

KK-19-12-27691(1904)

目次

  1. 開発の経緯
  2. オルケディア®の特性
  3. Drug Information
  4. 臨床成績

    維持透析下の二次性副甲状腺機能亢進症

    1. 第II相二重盲検用量反応試験
    2. 第III相ランダム比二重盲検比較試験
    3. 第III相長期投与試験(HD)
    4. 第III相一般臨床試験(PD)
    5. 副甲状腺癌及び副甲状腺摘出術不能又は術後再発の原発性副甲状腺機能亢進症における高カルシウム血症

    6. 第III相非盲検臨床試験
  5. 薬物動態
  6. 作用機序
  7. オルケディア®錠 ご使用にあたって

    1. 製品基本情報

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