KYOWA KIRIN

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オルケディア®錠 製品紹介

オルケディア錠 1mg 2mg発売準備中

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  2. 2.2 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]

禁忌を含む使用上の注意等につきましては添付文書をご参照ください。

臨床成績

第Ⅲ相一般臨床試験(PD)

承認時評価資料:腹膜透析施行中の二次性副甲状腺機能亢進症患者を対象とした第Ⅲ相臨床試験(一般臨床試験)

試験方法

【目的】腹膜透析(PD)施行中の2HPT患者を対象に、オルケディア®を経口投与したときの有効性及び安全性を検討することを目的とした。また、32週間の投与終了後、オルケディア®を20週間延長投与し、長期投与時の安全性及び有効性も検討した。

【試験デザイン】第Ⅲ相、多施設共同、非盲検、個体内用量調整試験

【対象】PD施行中の2HPT患者39例(FAS)

【方法】本試験は用量調整期を30週間(0〜30週の前日)、評価期を2週間(30〜32週の規定された検査)、延長投与期を20週間(32〜52週)とした。対象にはオルケディア®を1日1回経口投与し、開始用量は1mg(事前検査時の血清iPTH濃度が500pg/mL以上かつ血清補正Ca濃度が9.0mg/dL以上の場合は2mg)とした。用量調整期は1〜8mg、延長投与期は1〜12mgで用量調整を行った。

【主な選択基準】20歳以上。事前検査実施前16週間以上のPD歴を有し、事前検査において血清iPTH濃度が240pg/mL超、血清補正Ca濃度が8.4mg/dL以上の患者。

【併用薬剤】

併用禁止:
事前検査実施2週間前から52週(若しくは32週終了時又は中止時)まで、シナカルセト塩酸塩の併用を禁止とし、事前検査実施24週間前から52週(若しくは32週終了時又は中止時)まで、ビスホスホネート製剤、デノスマブ及びテリパラチド製剤の併用を禁止とした。
併用制限:
事前検査実施前2週間から0週まで、活性型ビタミンD製剤及びその誘導体、P吸着薬及びCa製剤は、薬剤の種類、用法・用量の変更、新規投与を禁止し、事前検査実施4週間前から0週まで、透析条件の変更を禁止した(投与開始日翌日以降は可)。

なお、事前検査実施前2週間以内にシナカルセト塩酸塩を使用した患者は除外された。

【評価項目】
●有効性の評価

主要評価項目:
評価期における血清iPTH濃度平均値が60pg/mL以上240pg/mL以下を達成した患者数及び患者割合
副次評価項目:
  • 評価期におけるベースラインからの血清iPTH濃度平均変化率が30%以上低下を達成した患者数及び患者割合
  • 評価期におけるベースラインからの血清iPTH濃度平均変化率
  • 血清iPTH濃度、血清補正Ca濃度、血清P濃度
その他の評価項目:
  • 血清whole PTH濃度、イオン化Ca濃度、血清iFGF23濃度、Ca・P積
  • 骨代謝マーカー(BAP、TRACP-5b、total P1NP)
  • 副甲状腺(体積及び血流評価)
●安全性の評価:
有害事象、臨床検査値、バイタルサイン、12誘導心電図

【解析計画】
有効性の主たる解析の対象はFASとした。有効性の主要評価項目について主たる解析の安定性を確認することを目的にPPS(28例)を対象とした解析も実施。原則として、カテゴリカルデータは度数及び割合で要約し、連続量は患者数、平均値、SD、最小値、中央値、最大値の基本統計量で要約した。

主要評価項目:
評価期における血清iPTH濃度平均値が60pg/mL以上240pg/mL以下を達成した患者数、患者割合及び95%CIを算出した。
副次評価項目:
評価期における以下の項目について評価。ベースラインからの血清iPTH濃度平均変化率が30%以上低下を達成した患者数及び患者割合及び95%CIを算出。ベースラインからの血清iPTH濃度平均変化率の基本統計量及び95%CIを算出した。
また、以下の項目について検査時期別にカテゴリカルデータについては達成した患者数及び患者割合を算出し、連続量については基本統計量を示した。血清iPTH濃度:60pg/mL以上240pg/mL以下を達成した患者数及び患者割合、ベースラインからの血清iPTH 濃度変化率が30%以上低下を達成した患者数及び患者割合、測定値及びベースラインからの変化率。血清補正Ca濃度/血清P濃度:測定値及びベースラインからの変化量。
その他の評価項目:
検査時期別の基本統計量を示した。
安全性の解析:
安全性の解析は安全性解析対象集団(39例)を対象に実施した。オルケディア®投与開始後に発現したすべての有害事象を対象として、有害事象、因果関係が否定できない有害事象の有無及び内容別の発現割合を集計した。オルケディア®との因果関係が「関連あり」、「どちらとも言えない」と判定された有害事象を「副作用」と定義した。
安全性解析対象集団:
登録適格患者のうち、オルケディア®の投与を一度も受けていない患者を除いた集団
FAS(Full Analysis Set):
登録適格患者のうち、以下のいずれかに該当する患者を除いた集団
  • オルケディア®の投与を一度も受けていない患者
  • 投与開始後の血清iPTH濃度が1つも得られていない患者
PPS(Per Protocol Set):
FASのうち、32週までに以下のいずれかに該当する患者を除いた集団
  • 選択基準を満たさない又は除外基準に合致する患者
  • オルケディア®が30週間以上処方され、かつ投与開始から評価期終了までの服薬率が70%未満である患者
    [服薬率(%)=100×処方どおり投与された日数/総処方日数]
  • 併用禁止薬の使用、併用禁止療法を行った患者
  • 評価期(30週及び32週)の2時点ともに血清iPTH濃度が欠測している患者
  • 有効性評価に影響を与えうる治験実施計画書違反がある患者

腹膜透析(PD:peritoneal dialysis)

試験デザイン

長期投与時の安全性データをより多く集積するために評価期を完遂した患者のうち、52 週までの継続が可能であると治験責任医師等に判断された患者が延長投与期に移行できるものとした。延長投与期への移行には休薬期間を設けなかった。

【オルケディア®開始用量】

事前検査時の血清補正Ca濃度
9.0mg/dL未満 9.0mg/dL以上
事前検査時の血清iPTH濃度 500pg/mL未満 1mg 1mg
500pg/mL以上 1mg 2mg

【併用薬・併用療法】

併用薬・併用療法 投与開始日まで 投与開始日翌日以降
シナカルセト塩酸塩 事前検査実施2週間前から使用不可
ビスホスホネート製剤、デノスマブ、テリパラチド製剤 事前検査実施24週間前から使用不可
活性型ビタミンD製剤及びその誘導体 事前検査実施2週間前から変更及び新規投与不可 変更及び新規投与を可
P吸着薬、Ca製剤 事前検査実施2週間前から変更及び新規投与不可 変更及び新規投与を可
透析条件 事前検査実施4週間前から透析の種類(CAPD、APD 等)、透析液Ca濃度、1日交換回数、1回貯留量の処方の変更不可 透析液Ca濃度の処方は投与後32週まで変更不可、延長投与期は変更可
透析の種類(CAPD、APD等)、透析液Ca濃度、1日交換回数、1回貯留量の処方の変更可

連続携行式腹膜透析(CAPD:continuous ambulatory peritoneal dialysis)
自動腹膜透析(APD:automated peritoneal dialysis)

患者特性(安全性解析対象集団及びFAS)

オルケディア®
n=39
性別、n(%) 女性 16(41.0)
男性 23(59.0)
年齢、平均値±SD(歳) 62.4±10.1
体重、平均値±SD(kg) 65.11±11.86
BMI、平均値±SD(kg/m2 24.93±3.18
透析歴、平均値±SD(月) 32.4±23.6
透析液Ca濃度、n(%) 2.3mEq/L 4(10.3)
2.5mEq/L 10(25.6)
3.5mEq/L 15(38.5)
4.0mEq/L 0
その他 10(25.6)
透析療法、n(%) CAPD 29(74.4)
APD 10(25.6)
その他 0
残腎機能(1日尿量)、n(%) <100mL 2(5.1)
≧100 to <500mL 8(20.5)
≧500mL 29(74.4)
原疾患、n(%) 糖尿病性腎症 9(23.1)
慢性糸球体腎炎 15(38.5)
腎硬化症 6(15.4)
多発性嚢胞腎 5(12.8)
慢性腎盂腎炎 0
その他 4(10.3)
事前検査前のシナカルセト塩酸塩の使用歴、n(%) なし 30(76.9)
あり 9(23.1)
併用薬、n(%) 活性型ビタミンD製剤及びその誘導体 25(64.1)
P吸着薬及びCa製剤 31(79.5)
P吸着作用を有する食品 0
ベースラインの血清iPTH濃度、平均値±SD(pg/mL) 465.7±281.6
ベースラインの血清補正Ca濃度、平均値±SD(mg/dL) 9.13±0.50
ベースラインの血清P濃度、平均値±SD(mg/dL) 4.86±1.07
投与開始用量、n(%) オルケディア®1mg 32(82.1)
オルケディア®2mg 7(17.9)

評価期における血清iPTH濃度平均値が60pg/mL以上240pg/mL以下を達成した患者数及び患者割合(主要評価項目)、投与後52週での患者数及び患者割合(副次評価項目)

評価期における血清iPTH濃度平均値が60pg/mL以上240pg/mL 以下を達成した患者割合は、71.8%(28/39例、95%CI:55.1~85.0%)でした。

血清iPTH濃度平均値が60pg/mL以上240pg/mL以下を達成した患者数及び患者割合
(評価期及び投与後52週)

解析対象集団 主要評価項目
評価期
(投与後30~32週)
副次評価項目
投与後52週
FAS(39例) n(%) 28(71.8%) 20(51.3%)
95%CI 55.1~85.0
PPS(28例) n(%) 26(92.9%) 20(71.4%)
95%CI 76.5~99.1

血清iPTH濃度が60pg/mL以上240pg/mL以下を達成した患者割合は、投与後16週に74.4%(29/39例)に達し、投与後52週では51.3%(20/39例)でした。各時点でデータが得られた患者では、投与後16週で76.3%(29/38例)、投与後52週では83.3%(20/24例)でした。

血清iPTH濃度が60pg/mL以上240pg/mL以下を達成した患者割合の推移

評価期におけるベースラインからの血清iPTH濃度平均変化率が30%以上低下を達成した患者数及び患者割合(副次評価項目)

評価期におけるベースラインからの血清iPTH濃度平均変化率が30%以上低下を達成した患者割合は、74.4%(29/39例、95%CI:57.9〜87.0%)でした。
ベースラインからの血清iPTH濃度変化率が30%以上低下を達成した患者は、投与後16週に87.2%(34/39例)に達し、投与後52週では53.8%(21/39例)でした。各時点でデータが得られた患者では、投与後16週で89.5%(34/38例)、投与後52週では87.5%(21/24例)でした。

ベースラインからの血清iPTH濃度変化率が30%以上低下を達成した患者割合の推移

評価期におけるベースラインからの血清iPTH濃度平均変化率(副次評価項目)

評価期におけるベースラインからの血清iPTH濃度平均変化率は、ー64.44±26.03%でした。

血清iPTH濃度(副次評価項目)

血清iPTH濃度は、ベースラインの465.7±281.6pg/mLから、投与後16週では184.7±165.1pg/mL、投与後52週では132.0±61.3pg/mLとなりました。
ベースラインからの変化率は、投与後16週ではー58.31±23.06%、投与後52週では ー63.53±22.25%でした。

血清iPTH濃度の推移

#日本透析医学会 慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常の診療ガイドライン

血清補正Ca濃度(副次評価項目)

血清補正Ca濃度は、ベースラインでは9.13±0.50mg/dLでした。オルケディア®投与後2週に8.52±0.48mg/dL となり、投与後52週では、8.60±0.53mg/dLでした。

血清補正Ca濃度の推移

#日本透析医学会 慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常の診療ガイドライン

血清P濃度(副次評価項目)

血清P濃度は、ベースラインでは4.86±1.07mg/dLでした。投与後52週では4.48±1.10mg/dLでした。

血清P濃度の推移

#日本透析医学会 慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常の診療ガイドライン

Ca・P積(その他の評価項目)

Ca・P積は、ベースラインでは44.55±10.88(mg/dL)2 でした。投与後2週で40.75±9.39(mg/dL)2 となり、投与後52週では38.58±9.64(mg/dL)2 でした。

Ca・P積の推移

【参考情報】血清iFGF23濃度(その他の評価項目)

血清iFGF23濃度は、ベースラインでは10,731.3±15,160.2pg/mL であり、投与後8週に6,376.5±8,844.3pg/mLとなり、投与後52週では7,527.3±9,301.4pg/mLでした。

【参考情報】血清iFGF23濃度の推移

【参考情報】骨代謝マーカーへの影響(その他の評価項目)

各骨代謝マーカーは、図のように推移しました。

【参考情報】BAP濃度の推移

【参考情報】TRACP-5b濃度の推移

【参考情報】total P1NP濃度の推移

投与期間及び投与量

オルケディア®が投与された患者39例での投与期間(平均値±SD)は43.74±12.48週、一日あたりの投与量は1.762±1.289mgでした。
オルケディア®の投与量は、投与後50週では2.3±2.5mg(FAS)でした。

安全性

副作用(因果関係の否定できない有害事象)は、39例中18例(46.2%)に発現しました。主な副作用は、補正カルシウム減少7例(17.9%)、血中カルシウム減少2例(5.1%)でした。
本試験において死亡に至った有害事象として、意識変容状態が1例(2.6%)に発現しましたが、オルケディア®との因果関係は否定されました。重症度が高度と判定された有害事象は、39例中7例(17.9%)に発現しましたが、いずれもオルケディア®との因果関係は否定されました。
その他の重篤な有害事象は、16例(41.0%)に発現しましたが、いずれもオルケディア®との因果関係は否定されました。
重篤な有害事象以外のうち、投与を中止又は休薬した副作用は、39例中8例(20.5%)に発現しました。事象別では、補正カルシウム減少が最も多く5例(12.8%)に発現し、血中カルシウム減少が2例(5.1%)、湿疹が1例(2.6%)に発現しました。

用法及び用量に関連する注意(抜粋)
<維持透析下の二次性副甲状腺機能亢進症>

  • 3

    PTHが高値(目安としてintact PTHが500pg/mL以上)かつ血清カルシウム濃度が9.0mg/dL以上の場合は、開始用量として1日1回2mgを考慮すること。[国内第Ⅲ相長期投与試験(血液透析)、国内第Ⅲ相一般試験(腹膜透析)の項参照]

KK-19-12-27691(1904)

目次

  1. 開発の経緯
  2. オルケディア®の特性
  3. Drug Information
  4. 臨床成績

    維持透析下の二次性副甲状腺機能亢進症

    1. 第II相二重盲検用量反応試験
    2. 第III相ランダム比二重盲検比較試験
    3. 第III相長期投与試験(HD)
    4. 第III相一般臨床試験(PD)
    5. 副甲状腺癌及び副甲状腺摘出術不能又は術後再発の原発性副甲状腺機能亢進症における高カルシウム血症

    6. 第III相非盲検臨床試験
  5. 薬物動態
  6. 作用機序
  7. オルケディア®錠 ご使用にあたって

    1. 製品基本情報

おすすめ情報

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