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てんかんアラカルトvol.4 神聖病 [てんかん診療Q&A]

vol.4 神聖病

ヒポクラテスはBC460年頃に当時のギリシャ医学の中心地として有名なコス島に生まれた。ヒポクラテス全集はBC5世紀から4世紀にかけてヒポクラテスを最高峰とするコス派の医師たちが、一般の人々を対象に編纂した医学論文集である。その中でも「神聖病について」1)は最も古い時代た患者に不適当な多くの食事をとることを禁じる」と非難する。「事態が認識できないために困惑して本病の神聖を信じつづけるのであるが、一方において彼らの用いる治療法の安易さのためにかえってその神聖が穢されている」、「清めや魔術をもってかかる疾病をのぞきうる人ならば、彼は別の本病の原因は他の重症疾患と同じく脳にある」と看破し、体液のバランスの乱れによってさまざまな症状を呈すると解釈し、気候、寒冷、太陽、風、空気、食餌などの治療的役割を論じている。患者が不当な差別や偏見に苦しんでいることを指摘するなど、その内容は今日から見ても斬新な指摘が少なくない。

てんかんは古くから神聖病と呼ばれてきたが、その語源は明らかでない2)。古代人は神や悪霊といった超自然的な力が病気の原因と考え、神や霊にとりつかれることが畏敬の念を呼び起こしたことが理由かもしれない。また、ギリシャ神話の英雄ヘラクレスは凶結びつけられて「神聖病」の名称になったとの説がある。ローマ時代には「神聖病」とともに「集会病」という呼称もあったが、これはてんかん発作は神の意志であり、不吉な前ぶれと考えて大切な市民会議を中止にしたことによる。ローマ時代の著名な医師アレタイオス3)は、てんかで決まることなど、さまざまな理由からであると述べている。

【参考文献】

  • 大橋博司訳:ヒポクラテス全集より「神聖病について」.精神医学 5: 745-753, 1963.
  • テムキン著(和田豊治訳)てんかんの歴史I.中央洋書出版部、東京、1988.
  • 大橋博司訳:Aretaios著Epilepsia, Melancholia, Mania. 精神医学 6: 717-7723, 1964.

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KK-16-05-14322

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