KYOWA KIRIN

このサイトは、日本国内の医療関係者(医師、薬剤師、看護師、技師・技士等)を対象に、弊社が販売する医療用医薬品を適正にご使用いただくための情報を提供しています。国外の医療関係者、一般の方に対する情報提供を目的としたものではありませんのでご了承ください。

てんかんアラカルトvol.10 韓国におけるてんかんの名称変更 [てんかん診療Q&A]

韓国は2010年にてんかんの名称変更を行った()。それまでは癎疾(간질、gan-zil、epilepsy)と呼ばれていたが、これを腦電症(뇌전증、noi-jeon-jeung、Cerebro-Electrical Disorder)と変更した。韓国てんかん学会/てんかん連合は、てんかんへの偏見解消を目的としてさまざまな社会活動を行ってきたが、必ずしも効果が上がらなかったという。癎疾(gan-zil)という名称が"狂った"あるいは"気違い"といった悪い観念を想起させるため、2008年に名称変更プロジェクトを立ち上げた。2009年には一般公募した10個の名称から4個を選択した。腦神經痙攣症(뇌신경경련증、Cerebral Convulsive Disorder)、 腦震症(뇌진증、Brain Quake Disorder)、腦電流障碍症(뇌전류장애증、Cerebro-electric Current Disorder)、そして腦電症である。韓国てんかん学会/連合メンバーの投票により2つに絞られ、2009年6月の韓国てんかん学会総会で腦電症が選ばれた。中立的な科学的用語で、てんかん発作(뇌전성발작、腦電性發作)や抗てんかん薬(항뇌전약물、抗腦電藥物)などと形容詞的にも用いられることが支持された。翌2010年には7つの医学関連学会が変更を承認し、韓国国立国語院も新名称を受け入れて韓国語辞典に掲載した。2011年には韓国てんかん学会/連合の名称も変更され、すべての医学学術雑誌には新名称を用いることになった。同年6月には新名称が国会で承認され、法律用語が改定されることになった。こうして名称変更プロジャクトは終了したが、その過程で患者や家族と討論し、学生や教師と教育セミナーや講習会をもち、テレビ、新聞、インターネットを通じて社会キャンペーンを行ってきた過程が重要であったとプロジェクトチームは総括している。

vol.10 韓国におけるてんかんの名称変更

韓国におけるてんかんの名称変更

中国、香港、台湾でもてんかんを"癲癇"と漢字で表記するため、"狂った"あるいは"気違い"といった悪い観念を想起させ、てんかんの偏見を助長するのではないかとの懸念がある。香港では2010年に香港病院管理局が、癲癎(Dian xian) を腦癎症(nau xian zheng)と名称変更することを決定した。ふりかえって日本でも、かつては癲癇という漢字を使用していたため同様の問題があった。日本てんかん学会は1980年に学会員に対しアンケート調査を行った(n=319)。会員の49%は「てんかん」とひらがなで表記することにより、誤った観念が想起されることがないため名称変更は必要ないと回答した。変更すべきと回答したのは36%であった。また"エピレプシー"なる国際用語への変更については賛成34%、反対36%であった。2015年に日本てんかん学会は会員に対して名称変更に関するアンケート調査を再度行ったが、名称変更が必要だとする意見21%に対して、必要ないとする意見が63%と大きく上回った。今後、韓国や香港の名称変更が、てんかんの偏見解消に寄与するかどうかを注視していく必要がある。

【参考文献】

  • Lim KS, Li SC, Casanova-Guitierrez J et al: Name of epilepsy, does it matter? Neurology Asia 17: 87-91, 2012.
  • Kim HD, Kang HC, Lee SA et al: Changing name of epilepsy in Korea; cerebroelectric disorder (noi-jeon-jeung, 뇌전증、腦電症). Epilepsia 55: 384-386, 2014.

【ご注意】本コンテンツを当社の許可なく無断転載・配布することを禁止します。
転載・複製を希望する方は、あらかじめ お問い合わせ ください。

KK-16-05-14322

てんかんアラカルト

サイトリニューアルに伴うログインについてのお知らせ

サイトリニューアルに伴い、ログイン用のIDをメールアドレスに変更いたしました。ログインできない場合はこちらのパスワード再設定画面で再設定いただくか、 こちらにお問い合わせください。

おすすめ情報

  • おすすめ情報は、協和キリンのウェブサイトにおける個人情報の取扱い方針に基づき、お客様が閲覧したページのアクセス情報を取得し、一定の条件に基づき自動的に表示しています。
    そのため、現在ご覧いただいているページの情報との関連性を示唆するものではございません。

くすり相談窓口

弊社は、日本製薬工業協会が提唱するくすり相談窓口の役割・使命に則り、くすりの適正使用情報をご提供しています。
弊社医薬品に関するお問い合わせは、下記の電話窓口で承っております。

フリーコール

0120-850-150

受付時間 9:00~17:30
(土・日・祝日および弊社休日
を除く)

※お電話の内容を正確に承るため、また、対応品質の維持・向上等のため通話を録音させていただいております。あらかじめご了承ください。

お問い合わせ