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てんかんアラカルトvol.11 ダビッド・べー作「大発作ーてんかんをめぐる家族の物語ー」 [てんかん診療Q&A]

vol.11 ダビッド・べー作「大発作-てんかんをめぐる家族の物語-」

ダビット・ベー(著)2015、単行本

フランスの漫画界に革命的な影響を与えた巨匠といわれるダビッド・ベー(1959~)の代表作で自伝的作品である" l'Ascension du Haut Mal "()が、「大発作-てんかんをめぐる家族の物語-」として2007年に邦訳出版された。原作は1996年から2003年にかけてフランスで発表された。英語では"Epileptic"のタイトルで翻訳され、その他の多くの国々でも翻訳され、数々の国際賞を受賞した。フランス語の"Haut Mal"は日本語では「大発作」あるいは「てんかん患者」と訳されるが、英語に直訳すれば"high evil"となり「大いなる災い」の意味がある。また、英語の"Epileptic"を日本語にすれば「てんかん患者」であるが、"person with epilepsy"が「てんかんをもつ人」「てんかんのある人」という中立的な表現であるのに対して、"Epileptic"はその人の人格そのものが「てんかん」であるといった差別や偏見のニュアンスを含む。ダビッド自身が作品のなかで、「兄の病気が外的な問題であるとは思えない。てんかんは兄と一体だ」と述べている。

作品の冒頭は久しぶりに再会した兄の外見の変貌ぶりに驚くシーンから始まる。べーの兄は子どものときにてんかんを発症し、その後家族全員が病気との闘いに巻き込まれてゆく。兄のてんかんは薬物抵抗性で、発病から5年後にはてんかん外科手術を勧められたが、家族はこれを拒否した。その後、一家は近代医療を拒否してマクロビオティックと呼ばれる自然食運動の共同体で生活し、占い師、霊媒師、催眠術、ホメオパシー、秘教などさまざまな民間治療にのめり込む。優しかった兄は病気に絶望して無気力になったり、暴力的になったりする。ときには病気を利用したり、隠れ蓑にすることもある。ダビッドは「てんかん」を兄に宿る得体の知れない怪物ドラゴンのよう感じ、「てんかん」が自分にもうつるのではないかと恐れ、兄を嫌悪した。幻想の世界に逃避し、漫画を描くことが自分を守る鎧であった。著者の本名はPierre-Francois Beauchardであるが、受難の民であるユダヤ民族の代表ダビデを自分の筆名にした。兄の発病(1964年)から漫画作品として結実する(2003年)まで、実に40年弱を要したことになる。

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KK-16-05-14322

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