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てんかんアラカルトvol.17 小児てんかん例の描画 [てんかん診療Q&A]

子どもが自分のてんかんをどのようにとらえているかを知るには、自分のてんかん発作を絵に描いてもらうことが有用である。StafstromとHavlenaは、5歳から18歳までの小児てんかん105例に、「発作があるということはどのようなことか」、あるいは「てんかん発作は他の人にどのように見られているか」を描いてもらった1)。論文では29枚の絵を掲載しているが、ここではその中から4枚を紹介したい()。

vol.17 小児てんかん例の描画

小児てんかん例の描画 (文献1)から4枚の絵を引用)

左上:8歳男児、右上:10歳男児、左下:16歳女児、右下:17歳女児

左上の絵はローランドてんかんの8歳男児が書いたものである。単純部分発作で発作に巻き込まれる右手と右足が波を打って歪んで描かれている。注目すべきは広い空間の中で患児が小さく描かれており、著者は抑うつ状態を反映していると解釈している。右上の絵は複雑部分発作をもつ10歳男児によるもので、自身が棺桶の中に閉じ込められ、「出してくれ」と叫んでいる。命の危険を示唆しているのかもしれない。手足の横に描かれたジグザク模様は、四肢のけいれんを思わせ、頭の左右にはネズミとサソリが描かれ、てんかん発作の恐怖を表現している。

左下の絵は右側頭葉てんかんとうつ病をもつ16歳女児によるもので、表情に乏しく、とても悲しげに見える。目は大きく渦巻き状に描かれ、めまいを示唆しているのかもしれない。大きな画用紙の隅にとても小さく描かれ、図はこれを拡大したものであるという。絵の上には「これが私」と書かれており、孤立感や低い自己評価が窺われる。右下の絵は右前頭葉てんかんによる複雑部分発作と二次性全般化発作をもつ17歳女児が描いた。図の上部は発作の始まりで、透明な衣服に象徴されるようにとても弱々しく傷つきやすい状態となる。発作が進行すると図の下に描かれたように、体が"別の生き物"のように変形し、心臓が大きく脈うち、手足が波打ち、「私の体はどこへ行ってしまうの」と叫ぶ。自分の体をコントロールできない絶望感が感じられる。

てんかんを持つ子どもは、喘息や糖尿病の子どもよりも自分の病気に関する知識が乏しく、親と医師との話し合いに参加させてもらえないと感じており、偏見をもたれるため友達に自分の病気を伝えたくないと感じているという2)。しかし、StafstromとHavlena1)が紹介した絵からは、患児が自分のてんかん発作を正しく客観的に見つめていることを窺わせる。家族や医師は子どもにてんかんをわかりやすく説明する義務があると思われる。

【参考文献】

  • Stafstrom CE, Havlena J: seizure drawings: insight into the self-image of children with epilepsy. Epilepsy Behav 4: 43-56, 2003.
  • Houston EC, et al: The information needs and understanding of 5-10-year old children with epilepsy, asthma or diabetes. Seiz 9: 340-343, 2000.

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KK-18-01-21110

てんかんアラカルト

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