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てんかんアラカルトvol.18 Gerard David「キリストの変容」は脳の冠状断 [てんかん診療Q&A]

ヘラルト・ダヴィト(1460頃~1523)は、初期オランダ・ルネサンス期に活躍した画家である。遺骨が埋葬されているブルッヘの聖母教会には、ダヴィト作「キリストの変容」(左図)が所蔵されている。脳のCT冠状断(右図)と見比べると両者が良く似ており、ダヴィッドが脳の解剖を知っていたかのように思われる。中央の第3脳室には神がいて、両側の側脳室下角にはヘブライの預言者エリヤと指導者モーセがいる。キリストはその下に描かれ、上の神の世界と下の人間界の間に居て、脳冠状断の脳幹や脊髄のように見える 1)

vol.18 Gerard David「キリストの変容」は脳の冠状断

Gerard Davidの"キリストの変容(部分)"(左)と、"脳のCT冠状断"(右) 文献 1)から引用

ダヴィトは1483年にオランダ・ブルッヘにやってきて画家組合に入り、当時のオランダを代表する画家となり、やがて町を代表する長老となった。当時の教会では解剖は厳しく禁じられており、ダヴィトが自ら人体の解剖を行ったとは考えにくい。北欧の画家たちはダ・ヴィンチ(1452~1519)やミケランジェロ(1475~1564)の絵画や彫刻を学ぶためにしばしばイタリアを訪れ、ダヴィトも1511年にイタリアに旅行したことが知られている1)

レオナルド・ダ・ヴィンチは、フィレンツェ、ミラノ、ローマの病院で多くの遺体解剖に立会い、脳を含む人体解剖に関する200枚以上の素描と多数の覚書を書いている2)。20歳年少のミケランジェロは、当時すでに若き天才として名を知られ、特別にフィレンツェの修道院で死体解剖を許可されていて、やはり多くの人体解剖図を描いた2)。ダヴィトがイタリアを訪れた際に、ダ・ヴィンチやミケランジェロの脳解剖の素描を目にした可能性が考えられる。

【参考文献】

  • Paluzzi, A., et al. Brain "imaging" in the Renaissance. Journal of the Royal Society of Medicine 100(12), pp. 540-543.
    Copyright c2007 by the Authors. Reprinted by permission of SAGE Publications, Ltd www.sagepub.co.uk
  • エリック・ワイナー(関根光宏訳)世界天才紀行.早川書房、東京、2016.

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KK-18-01-21110

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