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てんかんアラカルトvol.24 聖テレジアの忘我状態はてんかん発作? [てんかん診療Q&A]

vol.24 聖テレジアの忘我状態はてんかん発作?

ベルニーニ作「聖テレジアの法悦」1645-1652年

サンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア聖堂

聖テレジア(1515-82)はスペインの貴族の家系に生まれるが、幼少期に度重なる病気を経験し、18歳の時にマドリード近郊のアヴィラのカルメル会修道院に入った。ひたすら神を信じて瞑想し、世間との交渉を絶って神との合一を求める生活を送った。1558年、いつものように祈っていると突然に恍惚とした忘我あるいは脱魂状態に陥った。その後しばしばこのような法悦を体験し、はじめは神が近くでよりそってくれると感じ、やがて話しかけると神の声が答えるようになり、最後にはイエス・キリストの姿となって現れた。1562年に執筆した「自伝」では、忘我状態について「判断力と記憶力が働かなくなり、意欲が強く作用し、意欲は神と結びついて精神の深い休息が訪れ、静謐と恍惚のなかに没入する」と書いている。幻の存在感から幻声へ、やがて幻視へと発展する漸進性はてんかん発作とは考えにくい。19世紀になって、シャルコー(1825-93)の弟子でもあったジェズイット派の神父は聖テレジアの忘我状態について、「彼女がてんかんの恐ろしい発作に非常によく似た前兆や、痙縮や、衝動的発作などを伴うヒステリー性の状態にあった」と述べている1)。聖テレジアは率直で優しく、陽気で機知に富み、魅力的な人物であり、カトリック教会の審査官はその幻声や幻視を神からの賜物と認めた。聖テレジアの神秘体験は後世の芸術家の創造力を刺激し、多くの絵画(ルーベンスなど)や彫刻(図、ベルニーニ)の作品として遺されている。

【参考文献】

  • アンリ・セルーヤ(深谷哲訳):神秘主義.文庫クセジュ、白水社、1975.

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KK-18-11-23897

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