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ふじた脳神経内科[パーキンソン病 med.front]

2019年10月07日登載/2019年10月作成

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  • ●院長:藤田 賢吾 先生
  • ●開設:2016年4月
  • ●所在地:兵庫県明石市大久保町西島440-1

地域で唯一の神経内科専門医として多職種と連携し
患者・家族を細やかにサポート

ふじた脳神経内科は、明石市など3市2町から成る東播磨地域における唯一の脳神経内科専門クリニックである。明石市出身である藤田賢吾院長が、大学病院での経験を地域に還元すること、一人ひとりと向き合う医療を実践することなどを目指して、2016年4月に開業した。地域全体でパーキンソン病患者を支えることを理想とし、医師会仲間をはじめ、訪問看護師、保健所、高齢者施設などとの連携を積極的に進めている。

1. 開業の経緯 大学病院での経験を故郷に還元
スタッフとともに勉強しながら医院づくり

ふじた脳神経内科のある兵庫県明石市は、藤田賢吾院長の出身地である。同市を含む東播磨地域(明石市、加古川市、高砂市、稲美町、播磨町)にパーキンソン病をはじめとした神経難病を専門とする医師が少ないことを知った藤田院長は、大学病院で培った専門医としての知識・経験を故郷に還元することを考えた。そして2016年4月、山陽電鉄本線江井ヶ島駅から徒歩5分、県道718号線(浜国道)沿いという、地元の人々が通院しやすい場所に開業。以来、脳神経疾患患者を中心に多くの人々を診療し、自身が理想とする「家族も含めて一人ひとりとじっくりと向き合う医療」を実践している。

「開業したのは医師になって16年目でした。それまでは母校である関西医科大学附属病院を中心に勤務医をしていました。大学病院の場合はどうしても診療時間が限られてしまい、そこにジレンマを感じることも多かったのです。開業すれば患者さんに来ていただく頻度も、診療にかける時間も、自分の自由な裁量で決めることができます。このことも開業を決意した理由の1つです」と藤田院長が開業の経緯と医師としての思いを語る。

藤田院長が、一緒に働くスタッフに求めた資質は、学ぶ姿勢があること。このことを基準に採用したスタッフは、看護師4名、事務職4名、薬剤師1名。「神経内科は専門医も少ないのですが、この分野の経験のある看護師もまた少ないのが現状です。ですから、院内勉強会などで専門的な勉強を一緒にしながら医院づくりを進めてきました。また、毎日行っている朝礼と終礼を利用して、新しい情報を共有するようにもしています。おかげさまで看護師は神経内科医療を中心に、事務職は神経難病の患者さんに関連する制度のことを中心に積極的に学び、いまでは十分な知識を身につけて、日々頑張ってくれています」と藤田院長が言う。

藤田 賢吾 院長

2. ハード面の特徴 患者目線の内外装
筋電計や調剤室も完備

院長が理想を追求する姿勢は、医院のつくりにも表れている。たとえば駐車場は、乗用車11台が楽に停められるほどのスペースを確保している。また、クリニックのエントランスはカーポートを兼ねた造りで、家族などの車で通院している患者が、雨の日にも濡れずに院内に入れるようになっている。医院の外装は戸建て住宅のような親しみやすさ、温かさがある。

院内は完全バリアフリーだ。段差がまったくないので、杖や車いすを利用している人でも難なく移動できるし、トイレも車いすがターンしやすいように十分な広さが確保されている。床に敷き詰めたじゅうたんを格子状にしたのは、パーキンソン病の人が歩くときの目安になるようにとの配慮から。待合室も広く、アームレストつきのゆったりしたチェアが並ぶ。このように内装にも患者目線の工夫が光る。

一般的なクリニックにはあまり見られない設備もいくつか揃っている。その1つが筋電計だ。「筋電計は体に流れる微弱な電気を捉える機械で、末梢神経や筋肉の異常を検出することができます。この検査の対象となるのは、しびれのある人、筋肉が弱ってきた人などです。こうした患者さんは、症状を訴えても『異常なし』とされたり、『年のせいだから仕方がないですね』などと言われてしまうこともしばしばですが、当院ではきちんと調べて原因や異常の程度を特定し、それぞれに合った治療を行うようにしています」と藤田院長が説明する。

この筋電計による検査(筋電図検査)は、神経難病と並んで藤田院長の専門分野の1つであり、これまで5,000件以上の経験を積んでいる。血液検査などと組み合わせて行い、結果を分析することで、たとえばしびれひとつにしても、糖尿病によるものなのか、筋疾患によるものなのか、どの程度のしびれなのかなど、病名や病態がかなりくわしくわかるという。

もう1つ、調剤室を院内に持っているのもふじた神経内科の大きな特徴といえる。藤田院長は、「薬というのは想像以上に微妙なものです。私は治療効果を最大限にするためにも厳選した薬剤を使いたいと考えています。そのためには、院内処方にするしかないと考えました」と語る。

現在、調剤室の運用や在庫管理は藤田院長の監督の元、薬剤師が行なっている。「院内処方は手間もかかるし、スタッフには負担をかけてしまっていると思います。しかし、より確実な医療を提供するためには必要なことだと考えています」と藤田院長。「院外処方にするのは簡単ですが、一度院外に出してしまったら、再び院内に戻すのは難しいでしょう。ですから、できる限り院内処方を維持したいと思っています」と言う。

カーポートつきのエントランス

車いすでも楽々Uターンできるトイレ

待合室はゆったりと落ち着いた雰囲気

検査室にはクリニックとしては珍しい筋電計を完備

3. パーキンソン病の治療 近隣病院との連携で正確に診断
医療と福祉でトータルにサポート

市内唯一の神経内科専門クリニックとあって、ふじた神経内科には、神経難病をはじめとした脳神経疾患患者が多数紹介されてくる。高齢化を背景に、この領域の患者は増加傾向にある。そうした患者は明石市では従来、明石市民病院など近隣の総合病院に紹介され、そこで治療を受けるのが常だったが、藤田院長が開業してからは、「脳神経疾患はふじた神経内科へ」という紹介の流れが、地域の中でできつつあるという。

パ―キンソン病が疑われる患者が来院した場合のふじた神経内科での対応を、院長が次のように紹介する。

「まずは患者さんとお話をして、いま困っていることや、病歴などを聞きます。それから体の診察をします。この段階で、パーキンソン病の可能性が高いと判断した場合は、私から患者さんに直接、パーキンソン病について説明します。そのうえでくわしい検査が必要であることをお伝えし、了解を得たうえで、MRIとダットスキャン(ドーパミントランスポーターシンチグラフィー)を受けていただきます。これらの検査は、明石市民病院や明石医療センターに依頼します。検査結果の説明は私が行います。パーキンソン病と診断された患者さんには、どのような治療法があるかを私からくわしく説明し、必要に応じて制度や福祉サービスの紹介もします」

よりくわしく知りたいという患者や、不安の強い人などには、看護師からも随時、説明やサポートを行うようにしている。こうした説明や相談への対応をじっくり行えるように面談室も完備している。

パーキンソン病治療は薬物治療が主である。治療方針としては、「オーダーメード」を掲げ、「同じ薬でも効き方には個人差があります。治療に対する考え方も、家族環境もそれぞれ違う。私は患者さんの病状や状況を考慮しながら、身体的にも経済的にも負担がなるべく軽くなるように考えています」と語る。外科手術など当院で行っていない治療でも、適用となりうる患者がいればきちんと提示し、患者が希望すれば、それを実施している医療機関を紹介する。

「ほんの20年くらい前までは、パーキンソン病の治療といえば大学病院のようなところでしか受けることができませんでした。しかし、いまでは標準的な治療は町のクリニックでも受けられるようになっています。私もそんなクリニックの1つとして、末永く、パーキンソン病患者さんをサポートしていければと思っています」

藤田院長は、パーキンソン病に関して最近感じていることとして、高齢患者の増加と同時に家族がパーキンソン病を疑って相談にくるケースの増加などを挙げ、「学会や医師会による啓発の効果や、インターネットの普及により医療に関する情報が得やすくなったことなどと関係しているのでは」と分析。「お子さんが親御さんの症状を調べて、パーキンソン病ではないかと心配して来院され、検査でパーキンソン病が判明することも珍しくありません。家族の気づきが早期発見につながっているのを感じます」と話す。

パーキンソン病患者への説明は藤田院長本人が行う

看護師による説明や相談に活用している面談室

4. 在宅医療 休診日を利用して約30名を訪問診療
在宅リハ、通所リハも積極的に導入

藤田院長は、脳神経疾患患者の在宅医療にも取り組んでいる。訪問先は個人宅をはじめ、サービス付高齢者住宅(サ高住)などの高齢者施設、病院などだ。

患者への訪問が始まるきっかけとして最近増加しているのは訪問看護師からの紹介だ。たとえば、訪問看護師が担当している患者の症状からパーキンソン病を疑った場合に、藤田院長に往診の依頼をする。院長が往診して、やはりパーキンソン病の疑いありと判断すれば、外来診療の場合と同様に、病院に紹介してMRIとダットスキャンを受けてもらい、正確に診断する。それでパーキンソン病だとわかれば、訪問診療を開始する。診察して薬を処方し、継続的に管理していく、というその後の流れも、外来診療と同様である。

サ高住の場合は配置医からの依頼で往診し、必要に応じて訪問診療を行う。病院に訪問するケースは少ないが、神経内科医のいない病院から、入院患者の往診を頼まれるケースがある。

在宅医療には、クリニックの休診日である木曜日と、土曜日の午後をあて、自ら車を運転して一人で訪問先を回る。訪問先は明石市内がほとんどだが、それでも移動を含めるとかなりの時間が必要で、診療に十分な時間を確保できるように、休診日を活用しているのである。現在、藤田院長が訪問診療を行っているのはパーキンソン病や筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者など約30名である。

一方で、在宅リハビリテーションも積極的に活用している。藤田院長から連携先の訪問看護ステーションに依頼し、リハビリの必要な患者に訪問リハビリを提供してもらうケースが多い。要介護認定を受けている患者の場合は、介護保険で通所リハビリを利用してもらうこともある。診療と同様に、患者の状態や希望に沿うことを重視している。

5. 今後の課題 パーキンソン病患者を
多職種でサポートする地域づくり

藤田院長は今後の課題として、市民啓発をまず挙げる。目的は、「歳のせい」で片付けられてしまいがちなしびれやふるえといった症状には、神経難病や、脊髄、末梢神経などの疾患が隠れている場合があり、原因がわかれば治療もできることを広く市民に知ってもらうことだ。そして検査や治療につなげ、一人でも多くの人を、悩んでいる症状から救い出すことである。市民啓発の方法としては、すでに行っている市民講演会や、メディアを通じての継続的な情報発信を考えている。

「長く悩まされていた症状が改善されれば、人生が変わると思うのです。治らないと諦める前に私のところに来ていただければ、何かできる。神経内科を身近な診療科として、これまで以上に活用していただければと思っています」

もう1つ、地域のパーキンソン病患者の情報を、関係職種で共有し、一人ひとりの患者を地域全体で診ていくような仕組みができればと考えている。「現在も、保健所主催の会議などで患者さんの情報を共有し、サポートの仕方を皆で考えています。今後もこうした取り組みを深めていきたいと思います」

藤田院長は常に、「ふじた脳神経内科に来て良かった」と思ってもらえるような診療を心がけている。「そのためにも専門医としての使命をきっちり果たしていきたい」と、決意をこめて語る。

KK-19-09-26630

パーキンソン病 med.front

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