KYOWA KIRIN

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【はじめに】

PROLOGUE

 「先生、この患者さんのコート(糞便)の潜血は、アスピリンによる胃出血ではないのでしょうか?」と、何気なく言ってしまった私の一言がきっかけで、その患者さんは胃カメラを飲むはめになりました。まだカメラも大きく、管も太かった頃の話です。結局、胃はなんでもなくて"患者さんに大変苦しい思いをさせてしまった"と深く反省しました。
 検査値のことで、ときどき思い出すエピソードがもうひとつあります。「先生、どうして、この患者さんにこの検査をしないのですか?」という、私の問いに、いつもはとても温厚な紳士である院長は怒り出しました。「それは君が決めることではなく、私が決めることです」と。
 検査結果で"くすりの副作用か、そうでないか"がわかるので、私としては"副作用チェック"のつもりでした。でも、"検査をするかしないかの判断は医師の範疇である"という院長の感覚はもっともなものであり、いたく反省させられた出来事でした。これら2つのエピソードは私が病院に勤めていた頃ですから、大分昔の話です。
 さて、これは最近のお話です。主に病院薬剤師が参加する勉強会でのこと、ある薬剤師さんがお話ししています。「この患者さんは肺化膿症でスルバクタムナトリウム・セフォペラゾンナトリウム静注用が投与されましたが、3 日間投与してもCRP は下降しないことから、効果がないものと判断されイミペネム水和物・シラスタチンナトリウム注射用に変えられました。 その後、アミカシン硫酸塩注射液が加えられ、やっとCRP が下がり始めました」と、症例の説明が続き、そして終わりました。
 その薬剤師さんは、疾病の診断や検査に大変詳しいようでしたが、私は、"それで、何を言いたいの? その症例にいったいあなたは薬剤師としてどういう関与をしたの?"と思ったものでした。薬剤師はミニドクターではないのです。
 今は昔と違って、薬剤師は"正確に調剤をしてくすりの説明をしていればいい時代"ではなくなりました。病院薬剤師は、患者さんの臨床検査値を知り、くすりの効果と副作用との関連を知ることを求められるようになりました。
 これはまぎれもなく進歩です。私たち薬剤師が必要とされる場面が広がり、多くの能力を要求されるようになったのです。そして、もうすぐ薬局薬剤師も"患者さんの臨床検査値を知ること"を必要とされるでしょう。そのときには、医師とは違う薬剤師らしい関わり方をしてみたいと思います。
 この本では、疾病と検査値、副作用と検査値の関係について新しいアプローチを試みました。どうか"くすりと検査値の世界"という扉を押し開いてください。そこには、今までと違う患者さんと薬剤師の新たなコミュニケーションの展開が待っていることでしょう。

2014 年4 月
菅野 彊

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