KYOWA KIRIN

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医薬品の副作用と臨床検査値
【症例を読む 3】リウマチ治療薬と検査値の変化

リウマチ治療薬C(内服)による急性腎不全の症例です。この患者さんはリウマチ治療薬CとともにNSAIDsや金製剤が投与されていました。リウマチ治療薬Cの投与量は用法・用量の範囲でした。患者さんに発熱、頭痛があらわれたため、さらにNSAIDsを追加投与しました。NSAIDsも腎機能障害の副作用がありますから、この症例ではリウマチ治療薬CとともにNSAIDsの被疑薬のひとつと考えられています。

腎機能障害は重症化させないことが大切

腎機能障害の特徴

薬剤による腎機能障害の原因は大きく腎毒性とアレルギー性に分けられます。ネフローゼ症候群を起こす一群を別にする考え方もあります。
腎毒性による腎機能障害は投与量に依存してあらわれます。その多くは近位尿細管の機能障害で、糖や蛋白、電解質の再吸収がうまくいかなくなり尿中に多量に排泄されます。尿細管の上皮細胞の酵素であるNAG(N-アセチルβ-D-グルコサミニダーゼ)γ-GTPの上昇も見られます。
アレルギー性の腎機能障害は、急性腎不全の症状として急速にあらわれてくることが多く、乏尿、無尿、尿素窒素(BUN)血清クレアチニンの上昇や高カリウム血症代謝性アシドーシス(体液のpHが低下する状態。酸代謝物の蓄積を伴う)などが認められます。
ネフローゼ症候群は、薬剤による細胞の障害などで遊離する細胞内物質に対して自己抗体が作られ、その抗体が糸球体に吸着することから生じると考えられています。リウマチの治療薬に多く、その代表は金製剤です。蛋白尿(3.5g/dL 以上)、低蛋白血症(成人で血清総蛋白が6g/dL 以下、あるいはアルブミン量3.2g/dL 以下)、尿潜血総コレステロール高値(300mg/dL 以上)、浮腫が認められます。

検査値を読む

BUNは蛋白代謝の最終産物である尿素がちゃんと排泄されているかどうかがわかる指標です。BUNが上昇すると腎臓で尿素の排泄障害が起こっていると考えられます。腎機能障害の場合は血清クレアチニンとセットで上昇します。BUN上昇のもうひとつの原因は、薬物がタンパク代謝に影響を及ぼしている場合です。
クレアチニンは筋肉のエネルギーとして使われるクレアチンの脱水物で、糸球体でろ過された後、ほとんど再吸収されずに尿中に排泄されます。クレアチニンが血液中に増える(血清クレアチニンが上昇する)ということは、糸球体でのろ過がうまくいっていないということです。
クレアチニンクリアランスは、クレアチニンを尿中に排泄するため1分間に糸球体を通過する血漿量です。糸球体のろ過量が低下するということは、糸球体を通過する血漿量が減少することですから、クレアチニンクリアランスの数値は減少します。

症状を読む

腎機能障害は"腎臓の機能障害"です。電解質や水の排泄、再吸収の異常、代謝物の排泄障害、ホルモンが産生できなくなることが原因で、いろいろな症状があらわれます。
水分やNaの排泄がうまくいかなくなると尿の量が減り、浮腫が出現し心不全を招くこともあります。浮腫はとくに眼の周りにあらわれます。
カリウムの排泄が障害されると高カリウム血症となり心臓に影響を及ぼし不整脈や心停止を来たすこともあります。
重症化した結果、慢性腎不全に陥ると一生透析が必要になります。腎機能障害は不可逆なので早期の治療が必要なのです。

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