KYOWA KIRIN

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医薬品の副作用と臨床検査値
【症例を読む 4】高脂質血症治療薬と検査値の変化

高脂質血症治療薬D、E(内服)による横紋筋融解症の症例です。この患者さんはスタチン系薬剤のDで治療されていましたが、後にフィブラート系薬剤Eが追加投与されました。E の投与量は用法・用量の範囲でした。

横紋筋融解症のチェックは筋肉の異常と検査値で

高脂質血症治療薬による横紋筋融解症の特徴

横紋筋融解症は、物理的に筋肉を障害する外傷、激しく筋肉を使う運動や電解質異常、代謝異常などで起こるといわれます。
高脂質血症治療薬による横紋筋融解症の原因はまだ解明されたわけではありません。仮説のひとつとして筋肉細胞のコレステロール含量が減少することによって筋肉細胞がもろくなって壊れやすくなるのではないかといわれています。
もうひとつの仮説は、高脂質血症治療薬が筋肉のエネルギーであるATPを作るのに欠かせないユビキノンというビタミン様の物質を減少させ、筋肉が障害されるというものです。ユビキノンを作る経路の途中までがコレステロールの合成経路と同じであり、その途中にHMG-CoAが働いているのです。
いずれにしても高脂質血症治療薬による横紋筋融解症は、薬理作用と深い関係があるため高用量での使用や高脂質血症治療薬の併用、腎機能障害を持つ患者さんや女性であらわれやすくなります。運動が引き金となって発症する場合もあります。
症例では、腎不全の患者さんに高脂質血症治療薬D、Eが併用されたことによってわずか6日間で発症しています。

検査値を読む

横紋筋融解症では筋肉から逸脱した血中・尿中ミオグロビン、AST(GOT)、ALT(GPT)、CK(クレアチニンフォスフォキナーゼ)、LDH の上昇が見られます。
血中・尿中ミオグロビンは横紋筋融解症に特徴的な検査値で、測定も容易になったことから横紋筋融解症と診断される症例が増えてきました。血中ミオグロビンは筋肉の破壊によって筋肉中の酸素の貯蔵体であるミオグロビンが漏出したものです。70ng/mL 以上で異常値とされ、300~2000ng/mL を超えると腎機能障害があらわれます。ミオグロビンが尿細管を詰めてしまい急性腎不全を併発するのです。血中ミオグロビンは横紋筋融解症の重症度と比例します。
ミオグロビンは尿中にもあらわれ(尿中ミオグロビン)、10ng/mL 以上で異常値とされます。
CK は、筋肉のエネルギー代謝に関係している酵素で骨格筋と心筋に分布しています。骨格筋のCK と心筋のCK は組成が異なっています(アイソザイム)。骨格筋のCK はMM型と呼ばれるタイプがほとんどで、心筋ではMM型とMB 型が混在しています。CK の上昇はミオグロビンに比べて遅く重症度とは比例しません。
高脂質血症治療薬は、投与後2~3カ月間に定期的な検査をすれば横紋筋融解症を早期発見できる可能性が大きいと思います。
また、フィブラート系薬剤のうち、フェノフィブラード・ベザフィブラートは、腎機能障害者ではクレアチニンが1.5mg/dL 以上で投与量の減量が必要とされ、2.5mg/dL 以上では投与してはならないことに注意しなければなりません。

症状を読む

横紋筋とは骨格筋のことで、筋肉が融解するのですから、症状としては四肢の脱力、腫脹、しびれ、筋肉の痛みがあります。
尿中ミオグロビンの値が高くなると赤褐色尿として肉眼でもわかります。

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