KYOWA KIRIN

このサイトは、日本国内の医療関係者(医師、薬剤師、看護師、技師・技士等)を対象に、弊社が販売する医療用医薬品を適正にご使用いただくための情報を提供しています。国外の医療関係者、一般の方に対する情報提供を目的としたものではありませんのでご了承ください。

医薬品の副作用と臨床検査値
【症例を読む 6】糖尿病治療薬と検査値の変化

糖尿病治療薬G(内服)による血小板減少症の症例です。薬剤の投与量は用法・用量の範囲でした。

血球減少で最も多いのはアレルギー性の血球破壊

アレルギー性血球障害の特徴

アレルギー性の血球障害は免疫学的機序の違いによってハプテン型、免疫複合体形成型、自己免疫型に分けられます。いずれも薬物が血球と結合した結果、抗原性を持ってしまいます。
補体や貪食細胞が「抗原=血球」を破壊することによって血球減少症が起こります。破壊される血球の種類は一定ではなく、同じ薬物でも白血球減少症、血小板減少症、汎血球減少症......と次々に「重大な副作用」の記載が増えていくことがあります。
販売されてから長期間使われ、服用者も多い薬物の発現頻度の低い血球障害はアレルギー性の血球障害と考えられます。この副作用は患者さんに特異的な反応ですから、同じ薬物や構造の似た薬物によってその患者さんでのみ再発します。
薬物による血球障害が疑われた患者さんでは、薬歴が再発防止のカギとなります。

検査値を読む

すべての薬物で、すべてのタイプの血球減少症が起こりえます。赤血球の破壊では溶血性貧血が起こってきます。網赤血球間接ビリルビンLDHアイソザイムIとII)が増加し、赤血球寿命が短縮し、遊離ハプトグロビンが減少します。
遊離ハプトグロビンはヘモグロビンと結合します。溶血によりヘモグロビンが遊離してくるとハプトグロビンがどんどんヘモグロビンと結合してしまうため遊離のハプトグロビンが減少します。

症状を読む

血球減少症の症状は、それぞれの血球の働きが悪くなると考えることで理解できます。
赤血球は酸素の運搬を担っています。赤血球が減少すれば、息切れ、立ちくらみ、顔色が悪いといった症状が見られます。溶血性貧血では、ビリルビンが上昇するのですから皮膚や白目が黄色くなるなど、黄疸の症状が見られます。
白血球は免疫反応をつかさどっていますから、白血球の減少では感染症になりやすくなります。発熱、悪寒、のどの痛み、口内炎などが症状となります。
血小板は凝血の過程で働いていますから、血小板の減少では出血傾向が見られます。鼻血、歯肉からの出血、皮膚に点状の出血斑があらわれます。
3系統の血球が同時に減少すれば、すべての症状があらわれる可能性があります。
ところでこの症例は、糖尿病治療薬G の「使用上の注意改訂のお知らせ」に載っていたものですが、個別の症例の解析とともに報告された血小板減少症の全症例の傾向が検討されています。
糖尿病治療薬なので、発生する年齢は中・高齢者に偏っていますが、約半数が投与後4週目までに出現しており、発現してから改善するまでの期間も半数が2週目までと短く、血小板減少は5万未満が最も多くなっています。
これは、投与後比較的早い時期(約6カ月)にあらわれ、症状は一気に進み、中止によってすぐに改善するアレルギー性の血球減少症であることがよくわかる解析だと思います。

サイトリニューアルに伴うログインについてのお知らせ

サイトリニューアルに伴い、ログイン用のIDをメールアドレスに変更いたしました。ログインできない場合はこちらのパスワード再設定画面で再設定いただくか、 こちらにお問い合わせください。

おすすめ情報

  • おすすめ情報は、協和キリンのウェブサイトにおける個人情報の取扱い方針に基づき、お客様が閲覧したページのアクセス情報を取得し、一定の条件に基づき自動的に表示しています。
    そのため、現在ご覧いただいているページの情報との関連性を示唆するものではございません。

くすり相談窓口

弊社は、日本製薬工業協会が提唱するくすり相談窓口の役割・使命に則り、くすりの適正使用情報をご提供しています。
弊社医薬品に関するお問い合わせは、下記の電話窓口で承っております。

フリーコール

0120-850-150

受付時間 9:00~17:30
(土・日・祝日および弊社休日
を除く)

※お電話の内容を正確に承るため、また、対応品質の維持・向上等のため通話を録音させていただいております。あらかじめご了承ください。

お問い合わせ