アクチバシン[よくある医薬品Q&A]
用法及び用量(投与法・投与計画)
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10%急速静注、90%持続静注を行うのはなぜか?
rt-PA(アルテプラーゼ)は半減期が非常に短いという特徴があります。そのため、血中濃度を早く定常状態に達するようにし、血中濃度を維持するためにこのような投与方法としております。
2025年10月更新
MA-2023-238
配合変化・安定性
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輸液で希釈後の安定性は?
輸液との配合変化はインタビューフォームに掲載しておりますので、そちらをご参照ください。
【参考】
インタビューフォーム P.80-81
II.輸液及び他の注射剤中での安定性2025年10月更新
MA-2023-238 -
溶解後の安定性は?
添付溶解液(日局注射用水)で溶解した場合(濃度:60万国際単位/ml)、24時間後まで微粒子の発生は認められていません。
【参考】
日局注射用水又は日局注射用水と日局生理食塩液を加えた後の各種条件下における溶解液の安定性は下記のとおりです。
*60万国際単位/mlは日局注射用水で溶解、24万国際単位/ml、12万国際単位/mlは更に日局生理食塩液で希釈調整した。
*本剤の適用上の注意には「溶解後は速やかに使用すること。」と記載されている。2025年10月更新
MA-2023-238
院内製剤・調剤
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アクチバシンの調製方法は?
添付文書には以下の記載があります。
14. 適用上の注意
14.1 薬剤調製時の注意
14.1.1 最初に添付の溶解液注入針(連結針)を用いて添付溶解液(日局注射用水)により溶解すること。瞬時白く泡立つが、すぐに無色澄明になる。なお、その際激しく振らないこと。
14.1.2 上記の溶液を希釈する場合は日局生理食塩液を用いること。他の補液類を用いると短時間で白濁することがある。
14.1.3 本剤の主薬であるアルテプラーゼは水に難溶であるため、溶解補助剤としてL-アルギニンを添加してある。本剤の溶液を希釈しすぎるとL-アルギニンの溶解補助効果が低下し主薬が析出し白濁するので極力、2400万国際単位/100mL、1200万国際単位/50mL、600万国際単位/25mL以上の濃度で使用すること。
14.1.4 一般の注射器により溶解液をいきおいよく注入すると泡立ちが著明になるので留意すること。
2025年10月更新
MA-2023-238 -
調製時に溶解液が全量落ちないことがあるか?
最初に製剤のバイアルに連結針を刺しこみ、後から溶解液のバイアルを刺しこむと溶解液が全量製剤のバイアルに落ちない場合があります。
【補足】
正しい手順:必ず最初に溶解液のバイアルに連結針を刺し、その後に製剤のバイアルを刺しこむ。
アクチバシン注の溶解方法の資料が製品(1瓶/包装)に封入されている。(インタビューフォーム掲載)2025年10月更新
MA-2023-238
製剤学的事項
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アクチバシン注600万/1200万/2400万はアルテプラーゼ(遺伝子組換え)何mgか?
アルテプラーゼ(遺伝子組換え)の1mgは58万国際単位(IU)に相当します。
(添付文書3. 組成・性状3.1 組成、注3))
各規格のアルテプラーゼ(遺伝子組換え)のmgは下記のとおりです。
■アクチバシン注600万
約10.3mg
■アクチバシン注1200万
約20.7mg
■アクチバシン注2400万
約41.4mg
2025年10月更新
MA-2023-238