KYOWA KIRIN

このサイトは、日本国内の医療関係者(医師、薬剤師、看護師、技師・技士等)を対象に、弊社が販売する医療用医薬品を適正にご使用いただくための情報を提供しています。国外の医療関係者、一般の方に対する情報提供を目的としたものではありませんのでご了承ください。
このサイトのご利用に際しては、協和キリンメディカルサイトのご利用条件が適用されます。

コニール[よくある医薬品Q&A]

製品情報をみる

用法及び用量(投与法・投与計画)

  • コニールの用法は、高血圧症は1日1回で狭心症が1日2回と違う理由は?

    高血圧症、狭心症のそれぞれの臨床試験から設定されました。
    高血圧症は1日1回で効果が認められました。狭心症の投与回数は、1日1回と1日2回を検討し、1回投与でも2回投与でも効果が示されましたが、1日2回投与の方が有意差はないものの、自覚症状改善度、全般改善度、有用度が高く、安全性には差がないことが示されたため、1日2回投与に設定されました。

    2023年10月更新
    MA-2023-261

特殊患者への投与

  • コニールは腎障害のある患者や透析患者に投与する場合、用量調節は必要ですか?

    コニールを腎機能障害のある患者に投与する場合は、特に用量を調節する必要はありません1)
    また、透析による除去に関してコニールのデータはありません。しかし、コニールの蛋白結合率は高く、透析により除去されにくいと考えられます。

    in vitro 2)
    (ヒト血清)
    98.46~98.93%
    (1~100,000ng/mL3H-ベニジピン塩酸塩)
    in vitro 3)
    (ヒト血漿:
    英国での試験成績)
    75.0%(14C-ベニジピン塩酸塩8mg経口投与1時間後採血)
    76.0%(14C-ベニジピン塩酸塩8mg経口投与2時間後採血)

    なお、CAPD(持続的外来腹膜透析)施行中の患者では、添付文書に以下の記載があります。
    15.その他の注意
    15.1 臨床使用に基づく情報
    CAPD(持続的外来腹膜透析)施行中の患者の透析排液が白濁することが報告されているので、腹膜炎等との鑑別に留意すること。

    [参考文献]
    1) 腎不全と薬の使い方Q&A(じほう)
    2) 社内資料:小林弘幸,他:In vitro 血清蛋白結合の測定(その1)
    3) H.Kobayashi, et.al:Xenobiotica, 27, 597-608 (1997)

    2023年10月更新
    MA-2023-261

相互作用

  • コニールを服用している患者が、グレープフルーツジュースを飲んでもよいですか?

    コニールとグレープフルーツジュースを併用すると、血圧が過度に低下することがあるため注意が必要です。

    添付文書 10.相互作用、10.2 併用注意(併用に注意すること)に記載があります。

    2023年10月更新
    MA-2023-261

副作用・安全性

  • コニールを狭心症患者に投与しても血圧が下がり過ぎることはないですか?

    コニールは正常血圧の狭心症患者の血圧に対して過降圧を示さなかった報告があります1)
    正常血圧の狭心症患者20例に対する検討では、24時間血圧および昼間帯血圧の平均は、それぞれ投与前(収縮期血圧/拡張期血圧)112.5/67.6(mmHg以下略)、120.2/69.9、投与後116.0/70.5、126.3/75.8とコニールの投与にもかかわらず、血圧の上昇を認めています。しかし、血圧の上昇は4mmHg程度で、いずれの時間帯も正常血圧の範囲内の変動であり、特に問題となる変動とは考えられませんでした。この血圧上昇の要因としては狭心症状態の改善による身体活動能力の向上が一部関与したものと推測されます。
    ただし、病態等によっては過度の血圧低下を起こすおそれがありますので注意は必要です。

    添付文書には以下の記載があります。
    8.重要な基本的注意
    8.2
    本剤の投与により、過度の血圧低下を起こし、一過性の意識消失等があらわれるおそれがあるので、そのような場合には減量又は休薬するなど適切な処置を行うこと。

    [参考文献]
    1) 土肥俊之,他:Ther Res 16(8),2697-2706(1995)

    2023年10月更新
    MA-2023-261

  • 他のジヒドロピリジン系Ca拮抗薬を服用して光線過敏症が発現した場合、コニールを投与してもよいですか?

    他のジヒドロピリジン系Ca拮抗薬を服用して光線過敏症が発現した場合、コニールの投与は避けた方がよいと考えられます。 光線過敏症を含む薬疹については、同じ系統のCa拮抗薬間で交叉反応を示す可能性が示唆されています1)

    コニールの光線過敏症は、添付文書 11.副作用 11.2 その他の副作用「過敏症」に記載があります。

    [参考文献]
    1) 大沼すみ,他:皮膚臨床38(8)1273-1281(1996)

    2023年10月更新
    MA-2023-261

  • コニールに歯肉肥厚の副作用報告がありますか?

    コニールにおいて、歯肉肥厚の報告があります。発現頻度は不明です。
    歯肉の増殖による肥厚は降圧薬の中ではジヒドロピリジン系Ca拮抗薬にやや特有と言える副作用です。
    発現機序は明らかではありませんが、Ca拮抗薬がコラーゲン分解の抑制に関与するためという説があります1)2)3)
    副作用発現時の対処としては、原因薬剤の中止あるいは変更が第一とされています1)

    添付文書 11.副作用 11.2 その他の副作用「口腔」に記載があります。

    [参考文献]
    1) 内田 秀彰,他:歯学 81(6),1521(1994)
    2) 朔 啓二郎,他:治療学 32(2),231(1998)
    3) 丹沢 秀樹,他:医薬ジャーナル 29(10),2195(1993)

    2023年10月更新
    MA-2023-261

妊娠・授乳への影響

  • コニールを出産後高血圧の患者に投与したいが、母乳中への移行はありますか?

    母乳中への移行に関するヒトでの成績はありませんが、動物実験(ラット)で母乳中へ移行することが報告1)されています。
    分娩後14日目の授乳ラットに14C-ベニジピン塩酸塩1mg/kgを経口投与したところ、乳汁中濃度は母体血漿中濃度と同様に推移し、投与後1時間で最高値(乳汁中:118、血漿中:115ng eq./mL)を示し、その後は母体血漿中濃度とほぼ同様に消失しています。

    添付文書には以下の記載があります。
    9.特定の背景を有する患者に関する注意
    9.6 授乳婦
    治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で母乳中へ移行することが報告されている。

    [参考文献]
    1) 小林弘幸,他:薬物動態 5(1),103-109(1990)

    2023年10月更新
    MA-2023-261

製剤学的事項

  • コニール錠4は分割しやすいですか?

    コニール錠4は分割しやすいSnap-Tap錠です。精度の高い分割錠であって、PTP状態のままで錠剤の表裏の向きに関係なく分割できるように製剤設計されています。
    (Snap-Tapとは軽くたたけばパチリと割れるという意味合いです。)

    2023年10月更新
    MA-2023-261

  • コニール錠4、コニール錠8は錠剤半切機を使用できますか?

    コニール錠4、コニール錠8は錠剤半切機には適用できないことがあります。

    添付文書には以下の記載があります。
    14.適用上の注意
    14.1 薬剤調製時の注意 〈錠4mg、錠8mg〉 14.1.1 錠剤半切機には適用できないことがある。均等に二分割できない場合がある。

    2023年10月更新
    MA-2023-261

おすすめ情報

  • おすすめ情報は、協和キリンのウェブサイトにおける個人情報の取扱い方針に基づき、お客様が閲覧したページのアクセス情報を取得し、一定の条件に基づき自動的に表示しています。
    そのため、現在ご覧いただいているページの情報との関連性を示唆するものではございません。