ジーラスタ[よくある医薬品Q&A]
用法及び用量(投与法・投与計画)
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皮下投与部位は揉んだほうがよいですか?
特に揉む必要はありません。
2023年9月更新
MA-2022-199 -
本剤を投与した後に、Daily G-CSF製剤を追加投与してもよいですか。
NCCNガイドライン Hematopoietic Growth Factors (Version 2.2023 "THERAPEUTIC USE OF MYELOID GROWTH FACTORS (MGFs)) は、がん化学療法後に好中球が減少した状態ではペグフィルグラスチムの血中濃度が高いため、追加投与されるG-CSFが効果的でない可能性があり、ペグフィルグラスチムを予防投与された発熱性好中球減少患者へのG-CSF追加投与は推奨していません。しかし、好中球減少期間が長く遷延する患者では追加のG-CSF を考慮する、と記載されています。
2023年9月更新
MA-2022-199 -
毎週投与の化学療法を行っている患者に投与してもよいですか。
NCCNガイドライン Hematopoietic Growth Factors (Version 2.2023 "THERAPEUTIC USE OF MYELOID GROWTH FACTORS (MGFs)) では、毎週投与の化学療法でジーラスタを使用することを支持するデータは不十分のため、ジーラスタは使用すべきではないとしています。
添付文書には以下の記載があります。(引用文献1)
<7.用法及び用量に関連する注意>
7.1 がん化学療法剤の投与開始10日前から投与終了後24時間以内に本剤を投与した場合の安全性は確立していない。
【引用文献】
1)[ジーラスタ]( https://medical.kyowakirin.co.jp/site/drugpdf/tenpupdf/gls.pdf ) 添付文書 [ジーラスタボディーポッド]( https://medical.kyowakirin.co.jp/site/drugpdf/tenpupdf/glsobi.pdf ) 添付文書2023年9月更新
MA-2022-199 -
がん化学療法後に好中球が減少した患者に、治療的に投与してもよいですか。
ジーラスタの治療的投与は適応外です。また、治療的な投与での有効性・安全性を検討した臨床試験はありませんので、使用は推奨できません。
添付文書には以下の記載があります。(引用文献1)
<4.効能又は効果>
がん化学療法による発熱性好中球減少症の発症抑制
【引用文献】
1)[ジーラスタ]( https://medical.kyowakirin.co.jp/site/drugpdf/tenpupdf/gls.pdf ) 添付文書 [ジーラスタボディーポッド]( https://medical.kyowakirin.co.jp/site/drugpdf/tenpupdf/glsobi.pdf ) 添付文書2023年9月更新
MA-2022-199 -
化学療法と同日、もしくは化学療法後24時間以内に、本剤を投与してはいけないのはなぜですか。
ジーラスタ(G-CSF製剤)を抗がん剤と同時に投与すると、G-CSFによって分化・増殖過程に入った好中球系前駆細胞が抗がん剤によってより大きな障害を受け、逆に過度の好中球減少を起こす可能性があるためです。 G-CSF製剤を抗がん剤投与当日中、もしくは同時に投与した例では、G-CSF製剤を投与しない、あるいは同時に投与しなかった場合に比べ、好中球減少が強く生じていることが報告されています(参考文献1)。なお、米国臨床腫瘍学会(American Society of Clinical Oncology)による1994年の<CSF製剤の臨床使用に関するガイドライン>にも同様の記載があります(参考文献2)。 添付文書には以下の記載があります。(引用文献1) <7.用法及び用量に関連する注意> 7.1 がん化学療法剤の投与開始10日前から投与終了後24時間以内に本剤を投与した場合の安全性は確立していない。 【参考文献】 1)Meropol NJ, et al. : J Natl Cancer Inst 84 (15), 1201-1203 (1992) [018-310] 2)J Clin Oncol 12(11), 2471-2508 (1994) [G94369] 【引用文献】 1)[ジーラスタ]( https://medical.kyowakirin.co.jp/site/drugpdf/tenpupdf/gls.pdf ) 添付文書 [ジーラスタボディーポッド]( https://medical.kyowakirin.co.jp/site/drugpdf/tenpupdf/glsobi.pdf ) 添付文書
2023年9月更新
MA-2022-199 -
G-CSF製剤の一次予防的投与を考慮すべき、がん化学療法時の発熱性好中球減少症リスク因子にどのようなものがありますか。
一般的に、発熱性好中球減少症(FN)の発現リスクは、化学療法レジメンおよび患者側の因子(年齢、合併症、PS、前治療歴など)が考慮されます。
各種ガイドラインにおいて、発熱性好中球減少症(FN)の発現に関するリスク因子が示されています。
<参考>JSCO:日本癌治療学会「G-CSF適正使用ガイドライン(2022年10月改訂 第2版)」(発熱性好中球減少症の発症リスクと相関する患者背景因子)
高齢、がん薬物療法や放射線療法の既往、Performance status不良や発熱性好中球減少症の既往など
ASCO:65歳以上の高齢者、進行癌、化学療法または放射線療法施行歴、治療前の好中球減少または腫瘍の骨髄浸潤、感染の存在、開放創の存在または最近の手術施行歴、Performance Status(PS)不良または栄養状態不良、腎機能障害、肝機能障害(特にビリルビン高値)、心血管疾患、複数の合併症、HIV感染
EORTC:高齢(65歳以上)、進行がん、レジメンの異なる先行化学療法におけるFNの既往歴
NCCN:
患者年齢65歳以上、前治療として化学療法や放射線療法を有する、好中球減少症や腫瘍の骨髄浸潤を有する、FN発症前の合併症がある(好中球減少症、感染症や開放創がある、直近に手術療法を受けた、Performance Statusが悪い、腎機能の低下、肝機能障害特に高ビリルビン血症、HIV感染症)
2023年9月更新
MA-2022-199
特殊患者への投与
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腎機能低下患者および透析患者への投与は?
海外において化学療法を受けていない複数の重症度の腎機能障害患者30名を対象に薬物動態を評価した第I相試験の報告1)では、薬物動態に対する腎機能障害の影響は認められなかったことから、腎機能障害患者において用量調節は不要と考えられるとしています。
また、30名中6名の透析患者についても透析による薬物動態への影響は認められていないので、透析患者に対しても用量調節は不要と考えられたとしています。
[参考文献]
1) Yang BB, et al. : J Clin Pharmacol 48(9), 1025-1023 (2008) [025-110]2023年9月更新
MA-2022-199
製剤学的事項
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ジーラスタにはどのような注射針を使用すればよいですか?
ジーラスタ専用の注射針はありません。
JIS規格に適合し医療機器認証のある注射針であれば使用可能です。2023年9月更新
MA-2022-199 -
ジーラスタを使用する前の注意点は?
ピロー包装からシリンジを取り出し、シリンジ先端部のフィルムとチップキャップをはずす前に、必ずプランジャーロッドを軽く「ワンプッシュ」してください。 これによってプランジャーロッドが動きやすくなり、エア抜きなどで余計な力が入り、注射液が多く飛び出してしまう懸念を減らせます。
2023年9月更新
MA-2022-199