オルケディア[よくある医薬品Q&A]
用法及び用量(投与法・投与計画)
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オルケディア錠は食事の影響を受けますか?
添付文書には以下の記載があります。
16. 薬物動態
16.2.2 食事の影響
健康成人に本剤2mgを食後に単回経口投与したとき、絶食下投与に比べて、Cmaxは約20%の低下が認められたが、AUC0-tに影響は認められなかった。2023年10月更新
MA-2023-262 -
オルケディア錠は透析の影響を受けますか?
添付文書には以下の記載があります。
16. 薬物動態
16.6.2 透析患者
血液透析施行中の二次性副甲状腺機能亢進症患者に、本剤1及び4mgを経口投与した後の、透析器の動脈側及び静脈側から同時採血して得られた血漿中エボカルセト濃度を比較した結果、透析による除去は認められなかった。
また、腹膜透析施行中の二次性副甲状腺機能亢進症患者に、本剤1mgを経口投与した後の透析排液中エボカルセト濃度から算出された排泄率は2.33%以下であり、透析排液への排泄はほとんど認められなかった。
2023年10月更新
MA-2023-262 -
オルケディア錠を休薬後、再開する場合の注意事項はありますか?
オルケディア錠を再開する場合には、血中カルシウム濃度が8.4mg/dL以上であることを確認後、休薬前の用量か、それ以下の用量から再開してください。
なお、血清カルシウム濃度の検査は、本剤の薬効及び安全性を適正に判断するために、服薬前に実施することをお勧めしています。また、低アルブミン血症(血清アルブミン値が4.0g/dL未満)の場合には、補正値を指標に用いることをお勧めしています。
添付文書 7. 用法及び用量に関連する注意を参照ください。2023年10月更新
MA-2023-262 -
血清カルシウム濃度やPTHが過度に低下した場合の処置について教えてください。
血清カルシウム濃度が8.4mg/dL未満に低下した場合は、原則として本剤の増量は行わないでください。また、必要に応じて本剤を減量し、カルシウム剤やビタミンD製剤の投与を考慮してください。血清カルシウム濃度が7.5mg/dL以下に低下した場合は、直ちに休薬してください。PTHについては特に減量・中止の目安を定めていませんが、「管理目標値にPTHが維持される」必要がありますので、医師のご判断となります。
なお、血清カルシウムの検査は、本剤の薬効及び安全性を適正に判断するために、服薬前に実施することをお勧めしています。また、低アルブミン血症(血清アルブミン値が4.0g/dL未満)の場合には、補正値を指標に用いることをお勧めしています。
添付文書 7. 用法及び用量に関連する注意 を参照ください。2023年10月更新
MA-2023-262
相互作用
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他のカルシウム受容体作動薬との併用はできますか?
他のカルシウム受容体作動薬との併用は避けていただくようお願いします。
同種同効薬であり、薬効が強くなり、低カルシウム血症などを発現させる可能性があります。
2023年10月更新
MA-2023-262
過量投与
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過量に投与してしまった場合、どのように対処すれば良いですか?
本剤の過量投与は低カルシウム血症を発現させると考えられます。
過量投与の場合、低カルシウム血症の徴候及び症状を観察し、低カルシウム血症の発現あるいは発現のおそれがある場合にはカルシウム剤の点滴投与等を考慮して下さい。なお、本剤は血液透析により除去されないため、血液透析は過量投与の効果的な処置とはなりません。
添付文書 13. 過量投与を参照ください。2023年10月更新
MA-2023-262
配合変化・安定性
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オルケディア錠の一包化調剤は可能ですか?
各種分包包材での安定性は未検討のため、PTPでの交付をお願いいたします。
2023年10月更新
MA-2023-262 -
オルケディア錠の粉砕調剤は可能ですか?
製剤はフィルムコーティング錠です。品質上の観点から、粉砕調剤は行えません。
2023年10月更新
MA-2023-262
服用忘れ・使用忘れ
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飲み忘れた場合、どう対処すれば良いですか?
いつもの時刻に飲み忘れた場合は、その日は服用せず、翌日のいつもの時間に1回分を飲んでください。決して2日分を一度に服用しないでください。1回投与量が増加したり、投与間隔が短くなると、低カルシウム血症等の副作用が発現しやすくなる、あるいは作用が増強されることが懸念されます。
2023年10月更新
MA-2023-262
その他
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禁忌の対象を教えてください。
1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者 2.妊婦又は妊娠している可能性のある女性 上記項目に該当する患者は禁忌(投与しない)の対象となります。
2023年10月更新
MA-2023-262