フォスブロック[よくある医薬品Q&A]
用法及び用量(投与法・投与計画)
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フォスブロック錠は食事を摂らない場合に服用しても効果があるのですか?
本剤は、食物中に含まれるリンを吸着する薬剤です。食物が胃の中に無い状態では効果は期待できません。
2025年10月更新
MA-2023-236 -
フォスブロック錠は食後や食直後に服用しても良いですか?
承認された用法である食直前を守って服用してください。(添付文書6.用法及び用量)
フォスブロック錠は食直前に服用することで食物と消化管内で物理的に混ざり合いリンを吸着し、消化管では吸収される事なく糞便中に排泄させることでリンの体内への吸収を抑える薬です。2025年10月更新
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他の高リン血症治療剤との換算について教えてください。
添付文書の7.2「用法・用量」に沈降炭酸カルシウムから切替える場合について記載がありますのでご参照ください。
その他の高リン血症治療剤とのリン吸着作用についてはくすり相談窓口にお問い合わせください。2025年10月更新
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相互作用
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フォスブロック錠と他の薬剤との相互作用はありますか?
本剤は陰イオン交換樹脂であり、同時に経口投与された場合に、併用薬剤の吸収を遅延あるいは減少させるおそれがあります。抗てんかん剤、不整脈用剤等安全性及び有効性に臨床上重大な影響を及ぼす可能性のある経口薬剤を併用する場合は、可能な限り間隔をあけて投与し、併用薬の作用の変化についても慎重に観察してください。なお、これまでに相互作用が認められた薬剤はシプロフロキサシン1)と甲状腺ホルモン製剤(レボチロキシン等)2,3)です。
添付文書 10.相互作用、10.2 併用注意(併用に注意すること)に記載があります。
[参考文献]
1) Kays MB, et al.:Am J Kidney Dis 42(6), 1253-1259 (2003)
2) Diskin CJ, et al.:Int Urol Nephrol 39 (2) 599-602 (2007)
3) John-Kalarickal J, et al.:Thyroid 17(8) 763-765 (2007)2025年10月更新
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配合変化・安定性
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フォスブロック錠を分包してもよいですか?
PTPでの交付をお願いします。本剤は極めて吸湿性が高いため、分包はお勧めできません。
2025年10月更新
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フォスブロック錠を粉砕して投与してもよいですか?
本剤は粉砕しての服用は避けるようお願いします。
添付文書、14.適用上の注意、14.1 薬剤交付時の注意 14.1.2 には、「粉砕しての服用は避けること」と記載しています。2025年10月更新
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簡易懸濁、経管投与について教えてください。
簡易懸濁法は承認外の用法・用量のため避けてください。
フォスブロック錠は高分子ポリマーであり、水分を吸って膨潤する性質を有しています。簡易懸濁法程度の少量の水分量では容器内に固着するため、簡易懸濁法はできないと考えられます。2025年10月更新
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分割、粉砕について教えてください。
本剤は分割、粉砕しての服用は避けるようお願いします。
添付文書には以下の記載があります。
<14.適用上の注意 14.1 薬剤交付時の注意>
14.1.2 口中に長く留めていると膨潤するため、咀嚼せず速やかに嚥下させること。なお、粉砕しての服用は避けること。2025年10月更新
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服用忘れ・使用忘れ
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フォスブロック錠を食直前に飲み忘れた場合にはどうすればよいですか?
飲み忘れても食事中や食後すぐに気がついた場合は、すぐに飲んでください。それ以外の場合は飲まないで、次の食事の直前に服用してください。なお、2回分を一度に服用しないでください。
2025年10月更新
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