KYOWA KIRIN

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MODULE 1

リンに関するイントロダクション

Disclaimer

  • このスライド資料は、医療専門職による疾患教育活動を支援することを目的としています。
  • この教育用スライド資料は、国際低リン血症ネットワーク(IHN)の学際的運営委員会の支援を受けて作成されました。
  • このスライド資料の内容は、疾患教育目的のみに使用されるものです。
  • このスライド資料は、Kyowa Kirin International plc、協和キリン株式会社の資金提供を受けています。
  • このスライド資料は、https://www.kyowakirinhub.com/en-gb/therapy-areas/phosphate-dysregulation/ihnのコンテンツを日本語に翻訳したものであり、翻訳後に 地方独立行政法人大阪府立病院機構 大阪母子医療センター 腎・代謝科 主任部長 窪田拓生 先生の監修を受けています。
  • 監修者は協和キリン株式会社によって、監修費用が支払われています。

リンとリン酸塩の違い

  • リン(Phosphorus)は元素(P)の1つ
  • 体内で機能する際には、リンは一般的にリン酸(phosphate) †として存在しており、酸素と結合したPO43−の形で存在する1
  • リン(phosphorus)とリン酸(phosphate)はしばしば同義で用いられるが、それは正確ではない2
  • リン酸(phosphate)は「無機リン酸及びリン酸含有化合物」の総称として用いられることが多い3
  • †生理的条件下では、リン酸は HPO₄²⁻(水素リン酸)および H₂PO₄⁻(二水素リン酸)の混合体として存在する3。
  • 1. Institute of Medicine (US) 1997. Available at: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK109825/pdf/Bookshelf_NBK109825.pdf. Accessed: June 2026.
  • 2. Penido MGMG, Alon US. Pediatr Nephrol. 2012;27:2039-48. 3. Kourmakis E, et al. Calcif Tissue Int. 2021;108:41-73.

人体組織の主要な構成要素であるリン

  • リンは人体にとって必須元素であり、以下の様な生体内での割合を示す1:
  • 人体に含まれるリン(リン酸アニオン、PO43−の形)の大部分は、骨や歯に分布する2
  • 1. Institute of Medicine (US) 1997. Available at: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK109825/pdf/Bookshelf_NBK109825.pdf. Accessed: June 2026.
  • 2. Penido MGMG, Alon US. Pediatr Nephrol. 2012;27:2039-48.

リンの生理学:腸管、腎臓、骨の相互作用によって調節されるリン濃度 (1/3)

  • リンは腸管で吸収される1-3
  • 1. Penido MGMG, Alon US. Pediatr Nephrol. 2012;27:2039-48. 2. Hernando N, Wagner CA. Compr Physiol. 2018;8:1065-90. 3. Urbarri J. Semin Dial. 2007;20:295−301.

リンの生理学:腸管、腎臓、骨の相互作用によって調節されるリン濃度 (2/3)

  • リンは腸管で吸収され、腎臓で排泄および再吸収される1-4
  • 1. Penido MGMG, Alon US. Pediatr Nephrol. 2012;27:2039-48. 2. Hernando N, Wagner CA. Compr Physiol. 2018;8:1065-90. 3. Urbarri J. Semin Dial. 2007;20:295−301. 4. Minisola S, et al. Nat Rev Dis Primers. 2017;3:17044.

リンの生理学:腸管、腎臓、骨の相互作用によって調節されるリン濃度(3/3)

  • リンは腸管で吸収され、腎臓で排泄および再吸収される1-4
  • リンは骨リモデリング中に絶えず沈着および血中に放出される1-3
  • 1. Penido MGMG, Alon US. Pediatr Nephrol. 2012;27:2039-48. 2. Hernando N, Wagner CA. Compr Physiol. 2018;8:1065-90. 3. Urbarri J. Semin Dial. 2007;20:295−301. 4. Minisola S, et al. Nat Rev Dis Primers. 2017;3:17044.

成人期のリンバランス

  • † mg/dLへの換算 1 mmol/L × 3.097 = mg/dL.
  • 1. Hernando N, Wagner CA. Compr Physiol. 2018;8:1065-90. 2. Minisola S, et al. Nat Rev Dis Primers. 2017;3:17044.

成人期のリンバランス

  • † mg/dLへの換算 1 mmol/L × 3.097 = mg/dL.
  • 1. Hernando N, Wagner CA. Compr Physiol. 2018;8:1065-90. 2. Minisola S, et al. Nat Rev Dis Primers. 2017;3:17044.

小児期のリンバランス

  • TmP/GFR:尿細管リン最大再吸収閾値
  • † mg/dLへの換算 1 mmol/L × 3.097 = mg/dL.
  • 1. Hernando N, Wagner CA. Compr Physiol. 2018;8:1065-90. 2. Minisola S, et al. Nat Rev Dis Primers. 2017;3:17044. 3. Payne RB. Ann Clin Biochem. 1998;35:201-6.

各年齢における血清リン濃度の正常範囲
(国籍不明データ)

  • 新生児・乳児・小児は、成人よりも血清リン濃度が高い。これは成長と骨形成におけるリンの必要量増加を反映している 1,2
  • 1. Florenzano P, et al. Lancet Diabetes Endocrinol. 2020;8:163-74. 2. Pettifor JM. Eur J Pediatr. 2008;167:493-9.
  • 3. Estey M, et al. Clin Biochem. 2013;46:1197-219.

血清リン濃度の性差(外国人データ)1

  • 成人期において、血清リン濃度は加齢に伴い低下する
    • 腎臓におけるリン再吸収の年齢依存的な違いを反映している可能性
  • 性別により、その低下の度合いは異なる
  • 女性の更年期には血清リン濃度の一時的な上昇が認められる
    • エストロゲン低下の影響を反映している可能性
  • 1. Cirillo C, et al. N Engl J Med. 2008;359:864‒6. 図は文献を参考に作図

血清リン濃度の日内変動(国籍不明データ)1

  • 健常人における血清リン濃度には日内変動があり、概日リズムを示す:
    • 早朝に急激に低下し、08:00~11:00時に最低値に達する
    • 午後にかけて増加し、夜間にピークに達する
  • 血清リン濃度は空腹状態で午前8時に測定することが推奨される
  • 1. Becker GJ et al. Nephrol Dial Transplant. 2009;24:2321-4. 図は文献を参考に作図