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社会医療法人若竹会 つくばセントラル病院
[透析施設最前線]

2025年4月2日公開/2025年4月作成

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病院外観
  • ●理事長:金子 洋子 先生
  • ●院長:金子 剛 先生
  • ●開設:1988年12月
  • ●所在地:茨城県牛久市柏田町1589-3

「一人の人を大切に」の理念が息づく地域中核病院
透析患者にも医療・介護・福祉を包括的に提供

つくばセントラル病院は茨城県を拠点に、病院、介護医療院、クリニック、介護施設、各種在宅ケア関連事業所など多様な展開を行い、それぞれの連携によって医療・介護・福祉サービスを包括的に提供している『わかたけヘルスケアシステム』の中心的な機関である。腎臓病に関しても、保存期管理から透析導入、外来透析、入院透析、腎臓リハビリテーション、合併症治療、終末期ケアまでトータルに提供し地域の患者を支えている。その活動の根底には「一人の人を大切にする」という創設時からの理念が息づいている。

1. 法人の概要と特徴 スーパーケアミックス病院を中心に
地域の多様なニーズに応える

金子 洋子 理事長

金子 洋子 理事長

1988年12月、当時、筑波大学附属病院に勤務していた竹島徹・現社会医療法人若竹会会長が、大学病院での治療を終えた患者を受け入れる良質な病院をつくるべく、つくばセントラル病院(当時128床)を開設した。「土地探しも資金集めも、一から始めたと聞いています。以来、施設や設備、機能を少しずつ拡充し、現在までに313床の総合病院に成長しています」と話すのは、2023年10月、父である竹島会長から法人の経営を引き継いだ金子洋子理事長だ。

「開業からほどなくして、これからの時代は"治し支える医療"が必要だと気づいた竹島会長は、1997年には、病院に隣接して介護老人保健施設セントラルゆうあいを開設。その後は、医療・介護・福祉サービスを包括的に提供する体制づくりを進めてきました」と続ける。

組織的には、2013年に茨城県内で2番目に認可された社会医療法人若竹会と2000年に設立した社会福祉法人若竹会を、一般社団法人わかたけヘルスケアシステムが束ねるかたちとなっている。わかたけヘルスケアシステムの代表理事も金子理事長が務め、グループ全体の統率をとっている。

つくばセントラル病院は若竹会の原点でありいまも中心的な存在だ。2018年には地域医療支援病院に、2019年には災害拠点病院に指定されるなど、地域においても中核的な役割を果たしている。313床の内訳は、DPC病床195床、緩和ケア病床20床、回復期リハビリテーション病床55床、HCU8床、地域包括ケア病床35床。介護施設や行政とも連携しながら、いわゆるスーパーケアミックス病院として地域の多様なニーズに応えている。

医師数は常勤77名、非常勤145名。病院は開業時に建てたA棟、2000年以降に順次竣工したB棟、C棟、D棟の4棟からなり、別館として建つ高精度放射線治療センターには、定位放射線治療装置や最新の高精度放射線治療装置などを配備している。一部の専門的な治療については筑波大学附属病院をはじめとした近隣の高度医療施設に依頼するなど連携体制も万全だ。2024年6月には、これら近隣の医療機関の院長などを招いて行っていた「地域連携懇談会」を、理事長交代の挨拶も兼ねて復活し、協力関係を一層発展させていくことを確認した。

一日平均外来患者数は2023年度実績で851人と、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が始まった2020年度を除いてほぼ右肩上がりに増加している。産科に力を入れていることでも知られ、2023年度実績で分娩数415件と、牛久市内の出生数418に並ぶ数を誇る。災害拠点病院としては、令和6年能登半島地震に際して1月中に2回、DMATを派遣した。

若竹会グループの病院にはつくばセントラル病院のほかに、牛久市の北側に隣接する土浦市に2022年11月に開院した土浦リハビリテーション病院 介護医療院(回復期リハビリテーション病床34床、地域包括ケア病床8床、介護医療院96床)がある。また、茨城県内だけで、2つのクリニック、10の介護施設、3つの在宅医療・介護関連施設を持つ。グループ全体で医療355床、介護835床、合計1190床のベッドを擁し多くの患者を受け入れている。グループの活動のベースにあるのは、竹島会長から引き継がれている理念、「一人の人を大切にする慈愛の医療と福祉の活動に徹する」である。

2. 透析医療の取り組み 3つの透析施設で透析装置176台が稼働
患者の送迎サービスは開業時から継続

若竹会の中で透析施設を持っているのは、つくばセントラル病院、土浦市にある土浦リハビリテーション病院 介護医療院、牛久市の南側の龍ケ崎市にあるセントラル腎クリニック龍ケ崎で、透析装置は3施設合計で176台。外来透析患者数は同じく合計で約380人(平均/日)。2つの病院では入院透析にも対応している。ここ数年の透析実績(3施設合計、外来・入院含む)は、月平均の延べ回数換算にして5,000件前後でコロナ禍でも大きな変化なく推移している。どの施設も非常用発電装置や湧水処理システムなど災害対策も整っている。

年1回の腹部エコー、心エコー、ABI検査、骨密度検査、半年ごとの感染症チェック、月に1度の心電図検査、X線検査、フットケア、月2回の血液検査など合併症予防の取り組みは3施設共通。問題が見つかればつくばセントラル病院で速やかに治療介入する。管理栄養士による栄養指導および生活指導や服薬指導なども含めた広い意味での腎臓リハビリテーションにも3施設共通して取り組んでいる。さらに、手技の統一化、資材の統一化などをこれまで以上に推進するため、合同の研修などにも力を注ぐ。

また、透析患者の送迎サービスを1988年の開設時から行っており、一般車両と車椅子専用車両を複数台、エリアごとにコースを設定して走らせている。3施設それぞれの特徴を以下に記す。

■つくばセントラル病院

つくばセントラル病院では、C棟2階の広々したフロアを腎センターとして活用している。透析装置は81台。開設時は7台だったということからもその成長ぶりが伺える。81台のうち7台は個人用透析装置、1台は多目的血液浄化装置である。一般的な装置のほかにこうした機器を比較的多めに配備している理由について、3つの透析施設の臨床工学部門を統括している臨床工学部の中山裕一部長(兼技師長/医療DX推進室室長)は、「患者さんそれぞれの病状や病態に合わせた処方透析に的確に対応することが第一の目的です」と話す。

コロナ禍をきっかけに感染対策も進め、個人用多用途透析装置・個人用透析用水作製装置を最大4台備えた隔離透析室を増設し、カーテンによるゾーン分けの仕組みも整えた。「COVID-19が2023年5月に5類感染症に移行するまでの約3年間に陽性となった透析患者さん87名の透析を実施しました。当院は新型コロナウイルス感染症重点医療機関に指定されていたこともあり、他の施設の透析患者さんも積極的に受け入れました」と中山部長。規模だけでなく、機能面でも地域で中核的役割を果たしている透析施設といえる。

つくばセントラル病院の透析実績は、直近の2023年の年間回数ベースで3万1,620回(うち11.6%が入院透析)となっている。スタッフ数は、医師が常勤7名、非常勤10名、看護師23名、臨床工学技士24名、ナースエイド(看護助手)7名、クラーク3名。透析スケジュールは、月曜から土曜まで、昼、夜間の2クールを実施し、夜間は22:00まで対応することで患者の社会復帰を後押ししている。

2024年4月には、透析中の患者と近隣の薬局の薬剤師をオンラインでつなぎ、透析を受けながら服薬指導を受けてもらう取り組みを開始した。患者のアドヒアランスの向上、腎センタースタッフの負担軽減など良い効果が出始めているという。

KKC-2025-00163-1

透析施設最前線

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